(回答先: キューバと米国：国交回復協議の裏に（八木啓代のひとりごと） 投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 12 月 19 日 17:49:05)

　ケネディ政権時代に米国がキューバと断交した理由は、「キューバ革命政府が米国人の資産を接収したこと」である。

　キューバとの国交正常化を表明した一昨日のオバマ大統領の演説のなかで眼目と言えるのは、キューバ革命政府の“米国人資産の接収”について、植民地主義は清算しなければならないという説明で“不問に付す”ことを匂わせた部分であろう。

　断交の理由が“米国人資産の接収”であったなら、キューバ政府の接収資産返還もしくは賠償金支払いがなければ、国交を正常化することは理にそぐわない。
　オバマ大統領は、米国人資産の接収から５０年以上経過していることが救いなのだろうが、革命以前のキューバにあった米国人資産を、米西戦争勝利後にキューバに対して行った植民地主義的活動の“成果”とすることで、キューバと断交した理由を無としたわけである。

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