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ロシア人専門家:日本が南クリル問題の解決を本当に望んでいるならば、日本はロシアへのポジティブな関係を示すべき(ロシアの声)
http://japanese.ruvr.ru/2014_12_01/280732466/
1.12.2014, 16:30
ロシア人専門家:日本が南クリル問題の解決を本当に望んでいるならば、日本はロシアへのポジティブな関係を示すべき
日本の安倍首相は、北海道根室市の長谷川市長らと面会し、ロシアとの領土問題を解決したいとの意向を表した。長谷川市長は、安倍首相がロシアのプーチン大統領と7回も会談していることに言及し、「ここ数年の間に領土問題を解決するようお願いしたい」と述べた。安倍首相は、「政治家の使命として、日本国の総理大臣の使命として、なんとしてもやり遂げたい、執念を持ってこの問題に取り組んでいく決意だ」との考えを表した。
ロシアではこの安倍首相の発言が注目を集めた。ロシアの有名な東洋学者で元駐日ロシア大使、現在は米国カナダ研究所の上級専門員を務めるアレクサンドル・パノフ氏は、国際情報通信社「ロシア・セヴォードニャ」の記者に次のようにコメントした。
「これは選挙前の発言であり、そこに具体的なものは何もない。安倍首相は、首相の座に就いた時にもこのように語った。今回は根室市長の問いに答えた。安倍首相はこの質問に対して、これが自分の課題であり使命であると答える以外に、どのように答えることができたであろうか?プーチン大統領も安倍首相と会談した時に、問題の解決策を引き続き模索することに賛成だと述べた。しかし今、ボールは日本側にある。日本はロシアへのポジティブな関係を示さなければならない。その時、交渉で何らかの動きを前進させることが可能となる。だが、日本が対ロシア制裁に加わり、ロシアを非難しているこの時期に、何らかの具体的な解決策の、何らかの摸索について語るのは、完全に無理な話だ。今は合意できる雰囲気ではない。」
パノフ氏は、以前プーチン大統領が提案し、日本側の関心を呼んだ南クリル問題の「引き分け」について、この用語の内容を明らかにした者は誰もいないと指摘している。パノフ氏は、そのため「引き分け」という言葉はいかようにも解釈でき、あらゆる人が好きなように解釈しているが、「私が理解する『引き分け』の意味は、妥協を模索するということだ」と語っている。
日本の若き研究者、大崎巌氏は、ロシアとの領土問題における妥協について、次のような見解を表している。
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大崎氏は、日本人はかつて日本が軍国主義国家であり、第二次世界大戦ではナチス・ドイツおよびファシスト・イタリアと同じ陣営で戦った事実を認めるべきだとの考えを示している。また日本人は、日本が戦争で負けたことを認める必要もある。大崎氏は、これは日本が戦後歩んできた道を完全に否定することを意味しているわけではないと語っている。日本は戦後、全力を傾けて努力し、日本を繁栄した国にした。これは日本人の財産だ。そして今、この財産をどのように使うかについて考える時期が訪れた。日本は、米国と友好関係のみを維持して、ロシア、韓国、中国といがみ合うのではなく、ロシア、韓国、北朝鮮、中国本土、台湾、そして米国と一緒に、経済的および地域的な共同体を構築し、アジアにおける政治協力ならびに経済協力を発展させなければならない。だがそのためには、日本が自国の思考や意識の形態を変える必要がある。
国内、日本関連, 露日関係、クリル, アンドレイ イワノフ、政治
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