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記事入力 : 2014/10/25 10:07
「韓中、韓半島統一の利益盛り込んだ新協定結ぶべき」
朝鮮日報・環球時報共同企画「統一・韓中関係」、専門家がディスカッション
韓中同盟論や北朝鮮の改革・開放について議論
朝鮮日報と、中国・人民日報の姉妹紙「環球時報」は23日、ソウル市内の朝鮮日報編集局で「韓半島(朝鮮半島)統一ビジョンと韓中共助案」をテーマにラウンドテーブル・ディスカッションを行った。今年2月に続き2回目となる今回のディスカッションでは、韓中同盟の可能性や北朝鮮の急変などデリケートなテーマについて韓中の専門家たちの率直な考えが明らかになった。参加者らは「このように率直な意見が飛び交った話し合いは初めてだ」と語った。
この日のディスカッションは、韓国側から統一準備委員会民間委員の朴世逸(パク・セイル)韓半島先進化財団名誉理事長、チュ・ジェウ慶熙大学教授(司会者)、中国側から北京大学韓国学研究所の沈定昌所長、延辺大学北東アジア国際政治研究所の金強一所長、中国人民大学国際関係学院のパン中英(パン=まだれの下に龍)教授が出席した。
■韓中同盟は可能なのか
この日のディスカッションでは、一部の中国人学者が韓米同盟と統一後の在韓米軍駐留問題を取り上げ、これに準ずる韓中関係を要求した。特にパン教授は「韓中間は同盟ではないが、韓米間は同盟だ。これが問題だ」と述べた。朴理事長は「統一後も在韓米軍は相当期間駐留すべきだ。統一後に多国間での東アジア安全保障協力体制を作り、戦争の可能性を低めれば、韓米同盟は『過去の秩序』になるだろう」と述べた。
パン教授はさらに「清華大学の閻学通教授や中国人民大学の王義ウェイ(ウェイ=木へんに危)教授は韓中間の緊密な同盟関係を提案している。韓中外交協定を作成し、その中に統一がもたらす利益を盛り込むことはできないだろうか」とも言及した。
韓中同盟論について、朴理事長は「韓国の立場から見ると米国と中国には大きな違いがある。それはつまり、米国は遠くにあるが、中国は韓国と国境を接しているということだ。領土が接する国同士の同盟関係はない」と主張した。慶煕大学のチュ教授は「(両国が)共通の価値観を共有できず、これを守る意思がなければ、同盟は成り立たない」と述べた。
■北朝鮮の改革・開放は可能なのか
最も意見交換が白熱したのは、北朝鮮の改革・開放は可能かどうかというテーマだった。朴理事長が「北朝鮮の改革・開放の可能性は薄い。韓中は北朝鮮の急変に備え共同対応しなければならない」と主張すると、金所長は「北朝鮮の改革・開放のために環境作りをしたことがあるのか。北朝鮮はゆっくりではあるが肯定的な変化への努力をしている。下から上へ改革が起こる可能性が高い。このような道を歩むには(友好的な)外部環境が必要だ。北朝鮮封鎖政策を取るなら、下から上への変化を妨げることになるだろう」と主張した。これに対し、朴理事長は「北朝鮮が改革・開放をしないのは外部環境のせいではなく、内部体制の特徴のせいだ。それに、核開発と経済開発を並行させようとしているが、それ自体が自己矛盾だ」と指摘した。
さらに二人は「対北朝鮮封鎖政策は北朝鮮の敵対心を強めただけ」(金所長)、「韓国は助けようとしたが、北朝鮮は核を開発した」(朴理事長)と応酬を続けた。
■統一、中国にとって得なのか損なのか
朴理事長は「習近平中国国家主席が強調する『中国の夢』は南北統一ができて初めて実現するもの。中国は『北朝鮮がなくなったら緩衝地帯もなくなってしまうのでは』と恐れているが、統一が実現すればむしろ韓半島というより大きな緩衝地帯ができることになる」と述べた。金所長は「朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が言ったとおり、朝鮮半島の統一は韓国にとっても『テバク(大当たり)』だが、中国を含めた北東アジア全体にとっても『テバク』だろう」と主張した。
しかし、ほかの中国人学者たちは、韓半島統一が中国の利益に合致するという主張に半信半疑の様子だった。パン教授は「統一後の朝鮮半島が中国にとってもメリットがあるというのは一つの可能性にすぎない」、沈所長は「(統一は)マイナスの影響をもたらす可能性もあることを考慮しなければならない」と指摘した。
李竜洙(イ・ヨンス)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/10/25/2014102500688.html
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