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ロシア、ガス供給再開へ前進 ウクライナと条件合意
首脳会議 ウクライナ東部、分割認めず
【ミラノ=石川陽平】ウクライナとロシア、独仏の4カ国は17日、ミラノで首脳会議を開き、懸案だったロシアからウクライナへの天然ガスの供給再開へ前進した。ウクライナのポロシェンコ大統領が会議後、「新たな契約の基本的な条件で合意した」と表明したが、最終的な合意は持ち越した。同日朝には英国やイタリア、欧州連合(EU)も含め、ウクライナ危機を集中的に協議し、同国東部の分割は認めないことで一致した。
4カ国の首脳会議終了後、ポロシェンコ大統領は記者団に、ロシアとの天然ガス供給の契約について「資金の不足分を補うための交渉が終わりつつある」と述べた。首脳会議を引き継ぐ形で、両国のエネルギー担当相が17日、詰めの交渉を続けた。ウクライナは6月、輸入代金の滞納を理由にロシアから天然ガスの供給を停止されていた。
ポロシェンコ大統領は「基本的な条件」の詳細を明らかにしていないが、9月26日にロシアとEUを交えた交渉で提案された内容に沿ったものとみられる。ウクライナが年末までに31億ドル(約3300億円)の滞納金を支払う見返りに、2015年3月末までに50億立方メートルのガス供給を受ける冬季限定の契約になる見通しだ。ポロシェンコ大統領は「21日にガス問題で合意することを期待している」と語った。
EUは天然ガス需要の3分の1をロシアに依存し、その多くをウクライナ経由のパイプラインで輸入している。ロシアからウクライナへの供給停止が長引けば、ガス需要が増える冬場に、ウクライナが自国市場向けにガスを抜き取り、欧州へのガス供給が減少する懸念も出ていた。
17日朝には16〜17日のミラノでのアジア欧州会議(ASEM)首脳会議に合わせ、4カ国と英イタリア、EUの首脳がウクライナ東部の和平定着を目指す首脳会議を開いた。9月5日にウクライナ政府と東部の親ロシア派武装勢力が合意した、停戦を柱とする和平計画の履行が重要だとの考えで一致。親ロ派が実効支配するウクライナ東部の独立は認めないことでも合意した。
特に、東部で親ロ派地域の確立を狙っていると批判されるロシアのプーチン大統領の発言が注目された。キャメロン英首相によると、プーチン大統領は「(東部を半ば独立した状態に保つ)凍結された紛争も、ウクライナの分割も望んでいない」と表明。ファンロンパイEU大統領も記者会見で「プーチン氏は東部はウクライナの一部だと明言した」と指摘した。
ただ、17日朝の首脳会議でも、今後の和平定着に向けた道筋を巡り、ウクライナや欧州とロシアの深い対立は残った。レンツィ・イタリア首相は「多くの相違点がある」と指摘。17日夕には事態打開に向けウクライナ、ロシア両大統領が直接会談したが、最終合意には至らなかった。
ウクライナ情勢を巡りプーチン、ポロシェンコ両大統領が会ったのは、8月26日にベラルーシで開いた首脳会談以降、初めて。両氏は6月に仏北西部で開いた第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦70周年記念式典で、独仏首脳に仲介される形で会談した。
[日経新聞10月18日朝刊P.9]
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ウクライナ国防相にポルトラク氏
【モスクワ=共同】ウクライナ最高会議(議会)は14日、ステパン・ポルトラク氏(49)を新たな国防相に指名したポロシェンコ大統領の人事案を承認した。
ポルトラク氏は東部の親ロシア派武装集団に対抗するため内務省部隊を改組した「国民防衛隊」の司令官。親ロ派との戦闘で疲弊した政府軍の立て直しが急務となる。
ポロシェンコ氏は12日、ヘレテイ前国防相を更迭した。
[日経新聞10月15日朝刊P.6]
※ 強制辞任させられたヘレテイ前国防相は、ロシアが核兵器を使用したと発言し内部からも顰蹙を買い、8月下旬の東部の闘いでは“逆転の大負け”を食らった責任者。
- 「ロシアからガス供給再開へ」:プーチン大統領との会談を受けポロシェンコ大統領が見通し あっしら 2014/10/21 02:05:29
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