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米国内で初のエボラ感染、どれほど憂慮すべき問題か
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0HR07520141002
2014年 10月 2日 12:27 JST
[2日 ロイター] - 米国内で初のエボラ出血熱感染者が確認されたことは、米国民を身ぶるいさせた。しかし、この危険性はどれくらい憂慮すべきことなのだろうか。
過去のエボラ熱流行は概ね封じ込めに成功していたが、今年3月に始まった今回の流行ではこれまでに3000人以上が死亡し、1976年にエボラウイルスが発見されて以来、最悪の事態となっている。
ロイターが作成した地図が示す通り、米国は感染地域の西アフリカから定期直行便を就航させている国の1つだ。つまり、エボラウイルスが西アフリカ以外に拡散する可能性が十分にあるということを意味している。
幸いにも、エボラウイルスは空気感染せず、体液への接触を通してのみ感染する。体液には汗や涙など、一見無害に思われるものも含まれる。空気感染とは異なるため、ウイルスの急速な感染拡大能力には限度があるはずだ。
米疾病対策センター(CDC)のトーマス・フリーデン所長がNBCに語ったところによると、7人から成るCDCのチームは感染者家族の協力を受け、感染者が9月20日にダラスに到着してから隔離されるまでの約1週間に接触した可能性のある人物について調査を行っている。
エボラ熱の症状が現れるには2─21日かかり、向こう数週間が鍵となるだろう。CDCが接触者の確認とウイルスの封じ込めに成功すれば、われわれは安心することができる。
当局者らは楽観的な見方をしている。フリーデン所長は記者会見で「この感染者と接触した人が向こう数週間内にエボラ熱を発症する可能性は確かにある」としたうえで、「接触者を追跡し、米国内での感染を阻止できると確信している」と語った。
医師たちは、感染者に最初の診察時に抗生剤を処方し帰宅させたことで、最初の感染阻止の機会を逃した。フリーデン所長の自信が見当違いではないことを期待しよう。
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