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移動式の精製装置で石油をISが生産しても販売できなければ無意味なわけだが、米も販売黙認の疑い
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201409290000/
2014.09.30 02:04:54 櫻井ジャーナル
IS(ISIS、ISIL、IEILとも表記)はサウジアラビアをはじめとするペルシャ湾岸産油国をスポンサーしているが、それだけでなく、制圧した油田地帯で移動式の精製装置をトルコから入手、1日に200万ドル分の石油を生産、販売していると言われている。販売先と噂されているのはトルコやイスラエル。ロシアとの石油/天然ガス取引でもめているウクライナも有力候補だ。
勿論、生産しても売れなければ仕方がない。その販売をARAMCOが請け負っているとする情報も流れていた。ARAMCOは、SOCAL(スタンダード石油カリフォルニア)、テキサコ、スタンダード・オイル・オブ・ニュージャージー、ソコニー・バキューム(後のモービル)が出資、重役の多くがCIAとつながっていると信じられている。
アメリカ政府がその気になれば、石油の販売ルートを断つことは難しくないだろう。例えば、1951年にイランがAIOC(アングロ・イラニアン石油)を国有化した際、会社側は石油の生産と輸送を止めることで対抗している。ISの場合、生産はしているが、輸送は大きな問題。
まずオープン・マーケットで売却しようと試みるが、失敗。そこでイタリア石油公団のエンリコ・マッティ総裁に接触、当初の感触は良かったらしいが、裏でAIOCはマッティと取り引きすることに成功、イランとの交渉は決裂した。次にイランが接触した相手がソ連だった。
AIOCの後ろ盾はイギリス政府。そのイギリスで1951年に政権が労働党から保守党に移り、ウィンストン・チャーチルが首相へ返り咲いてイランへの介入を強める。そして、アメリカのアレン・ダレスに接触してクーデターに向かった進み始めた。
アメリカでは1953年に共和党のドワイト・アイゼンハワーが大統領に就任、ジョン・フォスター・ダレスが国務長官に、アレン・ダレスがCIA長官になる。この年の3月にアイゼンハワー政権はクーデター計画を承認、「エイジャクス(アイアース:トロイ戦争の英雄)作戦」が練り上げられ、8月に実行された。
つまり、石油を生産できてもアメリカ政府がその気になれば、カネにすることは困難だということ。今でも基本的に同じだ。ISが石油で資金を調達しているとするならば、それはアメリカ政府が容認していることを意味している。
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