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戦争の舞台なった国連で南米左派政権が米国の新しい軍事攻撃を糾弾
ベネズエラ・エクアドル・ブラジル、「シリアの主権侵害」...国連改革も要求
http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/intl/1411815911678Staff
米国の戦争扇動の舞台になった国連69次総会で、南米の左派政権が相次いでイラク・シリアに対する米国の新しい軍事攻撃を糾弾した。
テレスールなどによれば、
ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は9月24日(現地時間)
「平和は国際法の尊重によってのみ実現される」とし「国連は、中東市民に対する攻撃ではなく、エボラに対する戦いを支援しなければならない」と要求した。
マドゥロ大統領はまた同じ場所で最近、西欧の記者を連続して斬首したイスラム国家(IS)の武装勢力に対する怒りも表現した。しかし同時に彼は昨年、シリアで同じように斬首された罪のない女性と子供たちに対し、なぜ国際社会は同じように怒らなかったのかという疑問も提起した。彼は「もちろんわれわれは西欧の報道機関人の死を哀悼する。だがわれわれは1年前、この組織がシリアの子供たちを斬首した時はなぜ哀悼しなかったのか。
私たちを同じように苦しめているのではないのか?これは人間の生が単に特定の肌の色、または特定の国家の出身である時だけに価値があるということを意味するのか」と質問した。
ベネズエラのマドゥロ大統領のこうした演説は、原理主義武装勢力を「死のネットワーク」と呼んでテロとの戦争に世界の参加を要求したオバマ米国大統領とははっきり対照的な発言だった。オバマ大統領はこの日、「イスラム国家のような殺人者が理解する言語は、ただ『武力』しかない」とし、「われわれは、イスラム国家を撃退するために空襲など軍事力を動員し続ける」と明らかにしていた。
「戦争ではなく平和のための同盟」が必要だというマドゥロ大統領の宣言に、多くの南米左派政権も結集した。
ブラジルのジルマ・ルセフ大統領は9月24日の国連総会演説で、米国の軍事攻撃は「平和につながらない」とし、その代わりに「重い人道主義的な結果を招く」と警告した。
彼は「暴力の乱用は根深い衝突の原因を解決できない」とし「長い間解決できないパレスチナ問題、シリアの民衆に対する体系的な殺戮、悲劇的なイラクの分裂、リビアでの深刻な不安とウクライナでの衝突がこれを証明する」と説明した。続いて彼は「民間の犠牲者数が悲劇的に増加しているのは嘆かわしい」とし「世界はこうした野蛮な無秩序、そして倫理的かつ市民的な価値を踏みにじる行為を容認できない」と強調した。
エクアドルのラファエル・コレア政権も24日に声明で「米国とアラブ同盟国の爆撃を拒否する」とし「これはシリアの主権の侵害」だと非難した。特にエクアドルは声明で、今回の軍事行動は国連総会または安保理の承認がなかったとし、これは「シリアに対する主権侵害で、領土不可侵の侵害」と明確にした。
「もうひとつの世界は可能だ。南米はこれを証明する」
南米の左派政権らは、シリアに対する米国の軍事攻撃を非難する一方、列強中心の国連と国際機構に対する民主的な改革も要求した。
ベネズエラのマドゥロ大統領は「国連の民主的改革が必要だ」とし「国連の整備を促進する役割を主導するために、ベネズエラは来年、非同盟運動の議長職を引き受ける」と明らかにした。彼はまた「南米は南米連合(UNASUR)、ボリバール同盟(ALBA)、ペトロカリブ(Petrocaribe)など、いくつかの主要な地域統合ブロックを結成して『新しい地域主義』を成就してきた」とし「もうひとつの世界は可能だ、これは私たちが南米で証明している」と強調した。
ブラジルのルセフ大統領も、先進国に権限が集中している国連の改革を要求した。彼は「開発途上国の選挙権拡大が遅れるのは認められない」とし、特に国際通貨基金(IMF)と世界銀行(WB)のような国際機関内での開発途上国の権限を強めることを要求した。
翻訳/文責:安田(ゆ)
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