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http://japanese.ruvr.ru/2014_09_26/277787621/
26 9月 2014, 11:15
日本の対露制裁、地雷を手にした戦争犯罪者を取り違えたか?
9月24日、日本はロシアに対する追加制裁を発動した。ところがその翌日にはもう、それを撤回する構えであるとの声明が表された。
岸田外相の声明によれば、日本は対露制裁の修正、撤回の可能性がある。ただし、そのためにはロシアは「ウクライナの統一性,主権及び領土の一体性を尊重」し、「ウクライナ危機の平和解決のために建設的な措置」を取らねばならない。
岸田さんのご指摘された休戦合意とは、まさにロシアがウクライナ危機の平和解決のために建設的な措置を取ったがゆえに、得られたものだったことは指摘せねばならない。そのため、制裁撤回をロシアの「建設的な措置」と結びつけることは、前日に発動された日本の対露追加制裁と同様、誤解を呼ぶものであり、またロシア人専門家や外交官が抱く、日本には果たして適切な外交政策を形成する力があるのかという疑念をますます強化するものである。この外交能力のなさというのは、今後日本に深刻な問題を引き起こしかねない。
ロシアは、日本がEUと同様、米国の圧力を受けて一連の対露制裁を発動したことは(先日の舛添東京都知事の告白を聞かずとも)重々理解している。このため、日本の制裁には平常心を乱さぬよう心がけ、露日の協力、特にここ数年、非常に目覚しく拡大しつつある経済協力関係を害しかねない報復措置などは採らないように努めている。EUに対してはロシアはそこまでの慈悲心は発揮していない。欧州の生産物への輸入制限をしいたために、すでに欧州の多くのメーカーは破産寸前にまで追い込まれている。だが日本は、対露制裁を発動することで取り返しのつかぬほど評判を落とす恐れがある。なぜだろうか?
ひとつひとつ、詳らかにしてみよう。
制裁が発動されたのは、ロシアが欧州において暴力を振るっていることが理由らしい。これについて24日、対露制裁を操るロビーストの首領、オバマ米大統領は国連総会の席で断言した。オバマ大統領はしかも、ウクライナに民主主義を樹立するために協力を続けると語った。理解しておかねばならないのは、対露制裁発動はまさに、この崇高な作業において米国とこれに味方する欧州諸国そして日本の一助となるはずだということだ。だがここにはいくつかの噛み合わない点がある。
まず、ロシアが暴力を振るっているという目撃証言、それにあのドンバス上空でロシア軍人または「親露派の分離主義者ら」がマレーシア航空機を撃墜したという証拠は、結局誰からも出されなかった。もし本当に暴力が振るわれたのであれば、ウクライナ軍とロシア軍の能力の違いを考慮すれば、ウクライナでの戦争はとっくの昔に終わり、キエフには全く別の政府が誕生し、全く別の人物が大統領の椅子に座っていたはずだ。
第2に、米国の支援にもかかわらず、ひょっとすると米国が支援したからこそ、ウクライナの民主主義はなんだかおかしなものに仕上がってしまった。ウクライナのそれは、国粋的な、いやナチス的な顔を持った民主主義なのだ。言論の自由は押し殺され、反体制勢力は蹴散らされた。その結果、いまやウクライナ議会には正真正銘のナチス主義者や、ドンバスでのいわゆる「対テロ作戦」で一般市民を大量虐殺した戦争犯罪者が大手を振って入ることのできるあらゆる条件が整えられてしまった。
まさに今、ウクライナのナチス主義者らがやり散らかした大規模犯罪の全容が明らかにされつつある。数日前、ドネツク自治共和国の代表らは、ドネツク近郊の、ウクライナ軍と国粋主義的組織の武装戦闘員らが駐屯していた場所で大量虐殺の後、死体が集団で埋められた跡を3箇所も発見した。集団埋葬の箇所からは一般市民の遺体が数十体も見つかっている。これは欧州安全保障協力機構(OSCE)の監視員らもこの目で確認している。遺体には女性も含まれており、その一部からは拷問を受けた痕跡がはっきりとわかる。このほか、多くの遺体からは内臓が抜き出されていた。この発見は、ウクライナ国家親衛隊は捕虜、逮捕者を拷問にかけただけでなく、彼らの体を「切り分けた」という噂を確証づける証拠となるものだ。しかもウクライナ軍、国家親衛隊は自らの負傷兵に対しても同じことを処した。同様の金になるビジネスはコソボでも行われていた。だが、これに携わった人間は麻薬密売者同様、一切の咎めを受けなかった。なぜならば、米国の支援のおかげで、その人間らは現在のコソボ政府に納まったからだ。
だが、ドンバスのこの事件に関しては、正義が勝利するチャンスはある。ドネツク自治共和国の指導部はウクライナの懲罰者らの犯罪証拠を国際社会に提出するため、その証拠収集を行っているからだ。ロシア検察庁もウクライナ南・東部の戦争犯罪についての調査を開始した。むろん、これを執行した者らが自分の意思に反してこの世を去り(殺され)、裁判まで生き延びないかもしれない。だが、ウクライナのナチス主義者を言葉で、金で、対露制裁で支援した「者」らをロシアやドンバスの法律家が糾弾することは、何者も止められない。日本よ、あなたはその「仲良し組」の一員になるのだろうか?
日本関連、露日関係、アンドレイ イワノフ、私見アンドレイ・イワノフ、政治
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