http://www.asyura2.com/14/kokusai9/msg/386.html
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(回答先: 覇権転換の起点911事件を再考する〜米国は覇権国でなくなり、世界の覇権構造は多極型に転換/田中 宇(2014年9月11日 投稿者 仁王像 日時 2014 年 9 月 12 日 07:02:06)
>国際協調主義(外交優先、英国黒幕)と単独覇権主義(軍事優先、イスラエル黒幕)との相克は911より前からあった。冷戦構造が国際協調主義の産物であることはすでに述べたが、冷戦構造は事実上、1985年の米英同時の金融自由化とプラザ合意(管理相場制の確立)で終わった。米英主導の同盟諸国がソ連を敵として国際協調するそれまでの戦略が静かに放棄され、代わりに米英が国際金融自由化(債券金融システムの拡大)によって繁栄する経済覇権の時代がきた。5年後に米国がソ連と和解し、冷戦が終わった。90年代のクリントン政権は経済が主導になり、軍需産業は合理化を余儀なくされた。
英国に棄てられた軍産複合体は、米政界のイスラエル系勢力と結束し、再起を狙った。クリントン政権は、93年の「オスロ合意」でパレスチナ問題を解決してイスラエルに経済発展を与えて取り込もうとしたが、この策を推進していたイスラエルのラビン首相が95年に暗殺されて行き詰まった。軍産複合体はクリントン政権を動かして、ソマリアやスーダン、アフガニスタンなど、中東で内戦状態の失敗国家に米軍を地上軍侵攻させ、占領の泥沼を誘発して儲けを復活しようとしたが、クリントンは消極的だった。
〔仁王像〕
この英国黒幕の国際協調主義から、米国の単独覇権主義への移行期に注目したい。この間何があったのか。直観的に言うが、世界権力の内部構造に大きな変化があったのではないのか。
ロス茶を頂点とし、ロックを従えた世界権力の構造が、ここでロス茶とロックに分裂した可能性である。世界権力の本拠地である英国から捨てられた軍産複合体(米国)というところも非常に気にかかる。この時、ロス茶とロックは袂を分けたのではないか。ロス茶は主に「金」「ダイヤ」「ウラン鉱」を支配してきた。ロックは「石油」でのし上がってきた(考えてみると、みな一次産品の地下資源)。
二者の利権の構造の違いが、対立、分裂を誘発してきたのではないのか。二つの金融勢力の内部でもそれぞれ分裂しているという話がある(←副島隆彦)。
この前提に立つと、世界権力自体が大幅に力量を落としてきているということになる。定性的に言うが、二位分割すれば、たとえばそれぞれの力は1/4になり、二つ合わせても半分になるとい考え方もできる。
今回のウクライナの失敗の背景に、世界権力の構造変化でガタつき、すみずみまで支配力が及ばなくなってきたとも考えられる。世界権力が弱体化することは、人類にとって喜ばしいことだが、落ち着きを見るまで混乱怒涛も覚悟しなければならないかもしれない。
・Re: 今回のウクライナ騒動は、世界権力の意向から外れたところで起こったと見る〜なぜか?
http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/216.html
投稿者 仁王像 日時 2014 年 9 月 09 日 19:52:49: jdZgmZ21Prm8E
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