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21 8月 2014, 13:26
ガスパイプライン「シーラ・シビーリ(シベリアの力)」はロシアの力を見せつける
ロシアは中国に対して、ガスパイプライン「シーラ・シビーリ(シベリアの力)」の建設準備を通知した。パイプラインはイルクーツク州からウラジオストクまでをつなぎ、これに中国への分岐ラインが設けられる。建設開始は9月1日に決まった。
国家エネルギー安全保障基金のコンスタンチン・シモノフ取締役代表は、「シーラ・シビーリ(シベリアの力)」は実際上稀有なプロジェクトであり、大きな注目に値するとして、次のように語っている。
「これは従来のようなインフラ・プロジェクトのスタートにとどまらない。ガス分野における長期的な露中協力が開始されることを意味する。これはロシア産ガスを新たな市場へ押し出すものであり、これによりロシアは中国で何十年にもわたって作業を行い、何十億ドルも稼ぎ出すことができるものだ。」
全長4000キロメートルのパイプラインはイルクーツク州、ヤクーチヤ、ハバロフスクを通って、ウラジオストクまで続く。スヴォボードヌィ市からブラゴヴェシェンスクの間に中国への分岐ラインが作られる。中国へ年間380億立方メートルのガス供給を行うことに関してはこの5月、ガスプロムと中国石油天然気集団(CNPC)は10年にわたる交渉の末、やっと合意にこぎつけた。
「シーラ・シビーリ」はロシアのガスパイプラインを初めてアジアでも最もダイナミックに発展する国の市場へと押し出すプロジェクト。しかも両サイドは対露制裁の発動に欧米が前代未聞の尽力を傾けるといった情勢を背景に合意にこぎつけている。
シモノフ代表取締役は東に対露戦線を張る目的で中国にも強力な政治的圧力が加えられたとして、さらに次のように語っている。
「圧力にもかかわらず契約は調印された。なぜなら中国にはがすが必要であり、ロシアには新たな市場が要るからだ。これは古典的な«win-win»の状況で、両サイドがともに勝ち残る。我々の利益は一致し、西側の政治家らが不吉な予測をさんざん口にし、政治家らは契約破綻を待ち望んでいたものの、われわれは価格合意について合意する理性を持ち合わせていたということだ。」
こうした理由で5月、北京でプーチン大統領、習国家主席の出席するなかで行われたガス合意は直ちに世界の政治的事件に祭り上げられた。これは、ロシアがエネルギー政策を東に方向転換したことを示す事件だったからだ。ロシアの石油輸出におけるアジアの占める割合は拡大の一途をたどっており、30%にせまる勢いを見せている。特筆に価するのは、露中の契約調印後、すぐにパキスタン、つづいてインドがロシアからのパイプライン敷設プロジェクトについて話し合いを開始することを発案したことだろう。
国内、ガス、中国、ナタリヤ カショ、経済
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