http://www.asyura2.com/14/kokusai9/msg/285.html
Tweet |
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NABUZM6TTDSC01.html
8月15日(ブルームバーグ):
フランスの首都を訪れる中国人観光客の間である症状が流行している。「パリ症候群」だ。
日本人観光客と同様、初めてパリを訪れる中国人観光客は、メディア報道や「パリのアメリカ人」などの映画を見聞きして、趣があり豊かでフレンドリーな欧州の町を期待してやって来る。ところが、彼らが目にするのはパリのもっとすさんだ一面だ。混雑した地下鉄や接客係の態度の悪さ、現金を持ち歩く観光客を狙ったすりといった現実に直面し心理的なショックを受けている。
フランスにある中国の旅行代理店協会の代表を務めるジャンフランソワ・チョウ氏は「中国人にはフランスへの憧れがあり、フランスの文学や恋物語について知っている。しかし、彼らの一部は涙を浮かべて二度と戻ってこないと誓うことになる」と話す。
パリを訪れる中国人観光客は毎年約100万人に上るだけに、フランスにとって中国人観光客を呼び込み続けることは経済てこ入れの鍵となる。フランス国立統計経済研究所(INSEE)の14日の発表によれば、同国の4−6月(第2四半期)の国内総生産(GDP)速報値は前期比変わらずだった。ツーリズム・サテライト・アカウントによると、観光業は2012年時点で仏GDPの7.2%を占めた。
中国人観光客は消費者としてもフランス経済を支援している。パリ市観光局の報告書によると、12年には中国人観光客の6割がパリで買い物をし、1日当たりの平均支出額は59ユーロ(約8080円)だった。これは日本人の支出額(56ユーロ)を少し上回る水準で、平均の26ユーロに比べると2倍強。
中国人観光客は多額の現金を持ち歩くため、すりの標的になることが多い。チョウ氏は手数料を節約するため多額の人民元を両替し「アイスクリームを買うのに500ユーロ札で支払おうとするケースもある」と指摘。中国ではクレジットカードの利用が欧州ほど一般的ではないと付け加えた。
原題:Paris-Syndrome Epidemic Hits Chinese Tourists in FrenchCapital(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:パリ Ania Nussbaum anussbaum5@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Vidya Root vroot@bloomberg.netSteve Rhinds
更新日時: 2014/08/15 12:52 JST
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。