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August 09, 2014
「アメリカは戦争というよりも破壊行為によって利益を上げてるだけ」カズニック教授
http://ameblo.jp/takumiuna/entry-11906982950.html
岩上安身さんが、オリバーストーン監督と「もうひとつのアメリカ史」の著者であるアメリカン大学教授ピーター・カズニック氏のインタビュー内容をTwitterで発信されてまして、大変興味深い内容だったのでシェアします。
アメリカはまたイラクで空爆をはじめました。なぜアメリカはあちこちで戦争を仕掛けるのか。それは破壊行為から利益を得るためであると、カズニック教授が語るアメリカの実態に私たちはしっかり向き合わないといけないと感じます。
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バグダッドにおいては、核兵器ではなく通常兵器で、広島と同じような効果を生み出しました。代表的なのはドローン(無人機)です。標的をしぼった暗殺行為を行っています。オバマ大統領は"Kill List"を作っています。
米国はパキスタンに対してドローンをたくさん用いているため、米国は非常に強い反発買っています。米国はドローンによって、女性や市民をも無差別に攻撃しています。米国の兵士は巻き添えになった市民をバグ扱いしています。
ドローンは、ロシアや中国も持っています。中国はウイグルの動乱を鎮めるため、ロシアはチェチェンの動乱を鎮めるためにドローンを使っています。米国がドローンを使い出すと、他の国も追随していくので、非常に危険な状態にあります。
米国はそこら中で戦争をしていますが、これは勝てる戦争ではあります。朝鮮戦争でもベトナム戦争でも米国は勝てなかった。タリバンと戦っても平和をもたらすことはできず、混沌だけが残りました。スティグリッツによれば、4兆ドルの予算を使った。
米国は効率的に殺戮を行っているように見えますが、現地の支持を得られるわけでもなく、復興を成し遂げられるわけでもありません。アフガニスタンが必要としているのは爆弾ではなく、教育やインフラなのです。
戦争は、イデオロギー上の戦いのように見えて、実はそうではありません。実際は、第3世界を痛めつける戦争でした。民主主義を広めると言っておきながら、本当は格差を維持するための戦争でした。貧しい国から収奪するのが冷戦の本質でした。
格差はさらに広がっていて、現在、上位85人の富を合わせたのが、底辺の35億人を合わせたものより多くなっています。冷戦終結後、米国はパナマに侵攻しました。国務長官だったパウエルは『超大国、ここにあり』という言葉を残しています。
冷戦が終わったと言われますが、冷戦は終わっていません。米国の動機は変わっていません。冷戦は第3世界への戦争だったのですから。アルカイダが米国を恨んでいるのは、イスラエルによるパレスチナ攻撃を支持しているからです。
日本は急激に右傾化が進み、安倍総理が靖国神社に行き、特定秘密保護法も通り、集団的自衛権行使容認が閣議決定されました。アベノミクスにより大衆の支持を得て、再軍備の政策を進めています。
こういう安倍総理の動きを、オバマ大統領が歓迎している状況があります。このオバマ大統領の二重基準的なありかたと安倍総理の右傾化は危険な取り合わせではないかと思います。
キューバ危機の時に大統領がケネディではなくオバマだったら、軍部に屈して大変なことになっていたでしょう。オバマにノーベル平和賞を与えたのは、キッシンジャーや佐藤栄作に与えたのと同じくらい笑える事態だと思います。
戦争をやったとしても、不可避なものを先延ばしにしているだけ。それは帝国の崩壊です。米国は第2次世界大戦後、一つも戦争に勝っていません。戦争というよりも、破壊行為から利益を得るだけなのです。
岩上安身さんTwitter
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/497697288643280897
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