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日本で対米従属根性(“米国に気遣い米国からのお褒めをいただくことを期待する精神性”と柔らかい表現で言ってもいいが)がもっとも強い分野の一つである大メディアは、あの胸が悪くなる食肉加工シーンを繰り返し報道しているが、渦中の「上海福喜食品」が米国系資本の中国子会社であることにはまったくと言っていいほど触れていない。
日本マクドナルドなどの日本企業が、“食の安全についてはあやしい”と考えている中国からでも大々的に輸入を行ってきた大きな理由は、「上海福喜食品」が米国OSIの子会社であることに尽きるだろう。
米国マクドナルドは、映像に撮られていれば「上海福喜食品」のそれよりも見る人に衝撃を与えるはずの所業を行っているOSIとの取引を継続するようだという。
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『ニューズウィーク日本版』2014−8・5
P.17
「毒食肉」の源はアメリカ?
中国と日本、アメリカのファストフードチェーンに使用期限切れの鶏肉と牛肉を販売し、多くの取引先と消費者を激怒させた上海の上海福喜食品。ケンタッキー・フライドチキンやゼザハットを傘下に持つ米ヤム・ブランズなど大口顧客を次々と失うなかで先週、同社幹部ら5人が刑事拘束された。
これを受け、上海福音食品の親会社である米イリノイ州の食材卸大手OSIグループは声明を発表。「心からおわびする。再発防止に全力を挙げる」と謝罪した。シェルダン・ラビンCEOは一連の問題について、「絶対に許されないことで、衝撃を受けている」と強調した。
しかし、OSIの問題は上海福喜に限ったことではなさそうだ。先週まで6年間、ウエストシカゴにあるOSIの巨大な食肉加工工場で働いていたローザ・マリア・ラミレスは「床に落ちた肉を拾って生産ラインに戻すのは日常茶飯事」だった、と言う。それどころか「肉に唾を吐いたり、顔の汗が垂れるままにしたり、かんでいたガムをうっかり落としても見つからなければそのままにした。生産エリアに入る従業員は全員手を洗うことになっているが、ほとんど誰も洗わない」と言う。
ラミレスの話は、匿名を条件に取材に応じた元従業員の話とも一致する。生産ラインのチームリーダーをしていた元従業員も、食品安全や労働法上の違反は「毎日のように」行われていた、と語る。「誰かが床に落ちた肉をラインに戻したらすべての肉を捨てる規則だが、上司に言っても相手にされなかった」
牛の毛の処理も問題だったと、元従業員は言う。牛を処分するとき、どうしても肉に毛が入り込んでしまう。生産ラインで毛を見つけたら肉ごと捨てる決まりだが、実際には毛だけ取り除いてそのまま流してしまうこともある。こうした異物を取り除く作業の前後にも、手袋を替えることはほとんどないと言う。
また労働規則も無視されていたと2人は口をそろえる。OSIは、在職期間の長い従業員にはイリノイ州の最低時給8.25ドルを上回る10ドルを払っていたが、ラミレスによると労働環境は最低で、「ラバのように働かされた」と言う。
米マクドナルドは、上海で問題が発覚した時点ではOSIとの関係は維持するとしていた。まだ気は変わらないだろうか。
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