http://www.asyura2.com/14/kokusai9/msg/161.html
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ことの詳細が不明の状況での不謹慎な書き込みになるが、お許しいただきたい。
MH17便が撃墜されたという情報を見聞きするたび、イラン−イラク戦争(1980年9月〜1988年8月:長く続いたこともありイライラ戦争とも呼ばれた)の停戦につながった米海軍ミサイル巡洋艦ヴィンセンスによる「イラン航空エアバスA300撃墜」事件を考えてしまう。
昔のことなので知らない人や忘れた人もいるだろうが、1988年7月3日に起きたイラン民間航空機“ミサイル誤射”撃墜事件が、長く続いたイラン−イラク戦争の終結(88年8月20日)につながった。
(※ 米海軍のミサイルシステムで誤射は考えにくいが、米国は非を認め遺族に賠償金を支払った)
最近、政治板でコメント欄に
「03. あっしら 2014年7月16日 20:04:35 : Mo7ApAlflbQ6s : ySbn3B9Znc
ウクライナ情勢に直接手出しをしてこなかったプーチン大統領の狙い通り(米ロ欧の合作だか)、ここ1、2ヶ月のうちに、危険な独立志向親露派の崩壊を機に、欧米の人権派wメディア等も含めて、ウクライナ政権の右派に対する非難に転じることになるだろう。」
という投稿を行った。
※ 対象スレッド
「「動くか、安倍対ロシア外交」:NHKが日米同盟だけに頼っていても国際社会で生き残れないとする安部首相の考えを紹介」
http://www.asyura2.com/14/senkyo168/msg/597.html
これまで投稿してきた「ウクライナ危機欧米露合作」説は笑い飛ばして貰ってかまわないが、ロシア・プーチン政権は、「ドネツク人民共和国」などを樹立した独立志向の強い親露派について、その利用を考えていても、好ましい政治勢力として受け容れているわけではないという基本認識を知ることが重要である。
プーチン政権は、ウクライナのある地域をロシア領ないしウクライナから切り離された自治地域として欲しているわけではない。プーチン政権は、ウクライナ全体をロシアの影響下に置きたいと考えているのである。
また、旧ソ連を彷彿とさせる「ドネツク人民共和国」なる名称にも、ロシア・プーチン政権は“危険な匂い”を感じ取っているはずだ。
このような理解がなぜ重要かと言えば、MH17便が撃墜されたという前提の話になるが、親露独立派武装組織が高度1万メートルを超えて飛行中の航空機を撃墜するために必要な武器を保有しているのかという問いに答えるための一つの要素になるからである。
ロシア・プーチン政権から親露独立派に武器が供給されていることは間違いないが、親露独立派の“勝利”を期待しているわけではないから、供給される武器の性能や特性はコントロールされているはずである。
親露独立派武装組織は高度3千メートルを超える飛行物体を攻撃できるような武器は保有していないと説明しているが、ウクライナや欧米からは、親露独立派武装組織にはプーチン政権から長射程地対空ミサイルシステム「BUK」を提供されているという情報が流されている。
自走式長射程の「BUK」は使いこなすために相当な訓練が必要で専門の要員が必要である。それはともかく、ウクライナ政権側に制空権を握られ、この10日間は特に撤退に次ぐ撤退を繰り返してきた親露独立派が昨日の時点でも「BUK」を保有しているとは考えられない。
仮に以前は保有していたとしても、昨日までには破壊もしくは捕獲されているはずである。
親露独立派の対空兵器は、スティンガーのような携帯型肩発射方式対空ミサイルストレラ程度と考えるのが妥当であろう。
昨年秋以降のウクライナ危機は、露・欧米のニュースメディアを通じて見つめてきたが、何より驚いたのは、ウクライナとの国境付近に大部隊を展開させてきたプーチン政権が、ウクライナ東南部のロシア系市民が重武装の正規軍や爆撃機などによって“虐殺”されているのに、“威嚇侵攻”さえしなかったことである。
それどころか、プーチン大統領は、親露派の死者が増え勢力地域が縮小しているなかで、上院に対し「ウクライナにおける露軍使用に関する上院決議」の撤回を求めたのである。
※ 参照スレッド
「コラム:「新たな冷戦」めぐるロシアの本音:露上院プーチン大統領の要請でウクライナにおける露軍使用に関する上院決議撤回」
http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/880.html
これは、ウクライナ政権にとって、ロシアはウクライナ東南部の軍事衝突に介入しないというメッセージになる。
MH17便墜落事件をどのようなかたちで利用するのかはわからないが、わずか4ヶ月前の3月8日に南シナ海で起きた「MH370便行方不明」事件とまったく無関係ではないような気がする。
今回のMH17便で撃墜説を流布している勢力は、親露独立派が対空ミサイルを発射しMH17便を追尾している状況をレーダーで捕捉していたとも語っている。
MH370便も、ほとんど触れられていないが、豪州パースにある米国情報機関の基地で飛行状況が補足されていた。
※ 関連参照投稿
「デフォルトを嫌う金融家のため、危機を頼りにする軍需産業のため、「東西」の合作で分断と対立を煽られたウクライナ」
http://www.asyura2.com/14/senkyo162/msg/467.html
「ウクライナ情勢の今後:軍事的対応はハナからなしだが、実質的経済制裁も避けたい欧米先進国:焦点はウクライナ東南部地域の“地」
http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/169.html
「ウクライナ危機で問われるNATOの意味:存在意義が自覚される契機になることでNATOを救ったロシアのクリミア併合」
http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/445.html
※ 参照投稿
「不明マレーシア機とみられる「残骸」、豪南西沖で捜索続く:衛星画像は後付け:駐豪米国機関がレーダーと聴音装置で探知」
http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/310.html
「MH370便問題:交信途絶後も数時間飛行を続けたというのなら携帯電話や機内電話による通話やメールがあったはず」
http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/263.html
「マレーシア機事件の経緯:「交信途絶」から、「墜落」までの17日間」
http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/353.html
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