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GCHQ本部
http://sankei.jp.msn.com/wired/news/140717/wir14071721110003-n1.htm
産経ニュース
2014.7.17 21:11
英国の諜報機関GCHQが、オンライン投票の操作、ウェブサイトのページヴューの増加、Skype通話の盗聴などを行うツールを開発していたことが明らかになった。
ジャーナリストのグレン・グリーンウォルドは、英国の諜報機関である政府通信本部(GCHQ)が、オンライン投票の操作やウェブサイトのページヴューの増加、ソーシャルメディア上のデータの自動抜き取りなどを行うツールを開発していることを明らかにした。
GCHQの脅威研究情報合同部門(Joint Threat Research Intelligence Group:JTRIG)によって開発されたこれらのツール類は、グリーンウォルド氏が運営するサイト「The Intercept」で公表されている。今回の情報は、エドワード・スノーデンによって明らかにされた一連の情報(GCHQが「Facebook」や「YouTube」のユーザーをスパイしていた件など)の続報となるものだ。
Wikipedia記事の形式でまとめられた「ツールとテクニック(Tools and Techniques)」という一覧には、DDoS攻撃など、かつて好まれた手法がいくつかある。しかし、新しいものもたくさん入っており、それぞれに奇妙な名前がついている。たとえば、GCHQが標的とするコンピューターのアカウントを無効にするためのツールは「Angry Pirate」。また、Facebookと「LinkedIn」から公開データを集める機能はそれぞれ「Godfather」と「Fatyak」と名付けられている。ほかに、GCHQが自動投稿できるようにするプログラムもある。
「Miniature Hero」は、「Skype」通話をリアルタイムで聴くためのツールだ。となると、Skypeを所有するマイクロソフトがどの程度関与していたかが懸念される。マイクロソフトが暗号化されたメッセージを米国家安全保障局(NSA)に渡し、NSAがそれにより電子メール、クラウドストレージ、およびウェブチャットに潜入できていたことが明らかになったのは、スノーデン氏のリークが最初に紙面に出てからすぐの、2013年の出来事だった。
最もひどいのは、オンラインメディアの操作だ。たとえば「Clean Sweep」は、GCHQが「個人、あるいは複数の国向けにFacebookのウォールの投稿を装う」ことができるようにつくられている。「Gateway」は、特定のウェブサイトへのトラフィックを増やすことを目的とするもの。「Slipstream」では、GCHQがページヴューを増やすことができる。「Underpass」では、GCHQが「オンライン投票の結果を変える」ことができ、「Badger」は、電子メールのスパム・システムとして、「Warpath」はSMSのスパム・システムとして機能する。「Gestator」は、YouTubeなどのプラットフォーム上のメッセージをGCHQが「増幅」することができる。
各ツールには「ステイタス(状況)」欄があり、「開発中」だったのか、それとも「発射準備完了」だったのかが記されているが、これはスノーデン氏が持ち出した2012年段階のものだ。それ以降、この一覧にはたくさんの追加があったと考えるのが合理的だろう。
GCHQがネット上の特定の動画や記事へのネット上の反応を操作しているというのは懸念すべきことだ。GCHQは、GCHQが考えるところの「平和」を生み出す記事を応援しているのかもしれない。しかし、厳密に検討されていない政治的な目的のために使われている可能性も高い。
JTRIGによるツールの詳細な一覧はこちらで見ることができる。その中からいくつか挙げておこう。
<b>Elate:</b>ターゲットのオークションサイト「eBay」(英国版)の利用を監視するためのツール群
<b>Burlesque:</b>SMSでなりすましのテキストメッセージを送信できる
<b>Spring Bishop:</b>Facebook上でターゲットのプライヴェート写真を見つける
<b>Reservoir:</b>さまざまな情報を収集できるFacebookアプリ
※この翻訳は抄訳です。
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現状を知らせず、世の中は平和で安全だと思い込ませることもできるわけだ。
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