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サルコジ拘束の真相 小沢一郎氏と同じ末路を辿るのか?
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/4159
週刊文春 2014年7月17日号
フランスのサルコジ前大統領が、大統領経験者として初めて警察に身柄を拘束された。
7月1日朝からパリ郊外の金融犯罪捜査本部で15時間にわたって事情聴取を受け、さらに2時間余の予審判事尋問が行われた。その結果、予審手続き開始が宣告された。
今後、予審判事による捜査の上で、起訴されるか否かが決定する。
容疑は、07年の大統領選挙における、大手企業女性オーナーやリビアの故カダフィ大佐からの資金援助疑惑の捜査等に関して、最高裁付検事にモナコでの高位のポストを斡旋(あっせん)する見返りに、内部情報を得ようとしたというものである。有罪となれば最高で10年の禁錮刑が待つ。
おりからサルコジ氏が所属する民衆運動連合(UMP)は、12年の大統領選での不正資金疑惑が原因でコぺ総裁が辞任。秋の総裁選ではサルコジ復活かといわれていた矢先だった。
サルコジ氏は、帰宅した2日の夜に、さっそく支持者が経営する民放テレビとラジオの共同番組で反撃に出た。
「自分を敵視している左翼系の法曹官組合員を予審判事に任命した」と政治的圧力を強調。「任命者は誰か」の問いに直接答えはしなかったものの、オランド大統領やバルス首相らについて、国策捜査を疑わせる状況証拠を並べた。
UMPの議員たちも「政界復帰阻止の策謀だ」などと次々に捜査を批判した。
09年、政権交代直前に小沢一郎氏の秘書が逮捕された際、子分たちが「国策捜査だ」と批判した様を彷彿とさせる。
実は他にも2人の類似点は多い。サルコジ氏は剛腕ぶりを発揮してシラク与党や中道の諸政党を統一してUMPを作った。ライバルを蹴落し、政界の恩師や腹心をも裏切って大統領にのぼりつめた。
一方で、UMPも一枚岩ではなく、司法批判を避ける反サルコジ派議員も多い。これもまた、親小沢、反小沢で分裂した民主党を思い出させる。
サルコジ氏はいまだ党員の7割近い支持を得ており、3年後の大統領選の有力候補との見方もあった。だが、一昨年の大統領選落選以降、容疑者になるのも2度目。前回は不起訴だったが、今度は予断を許さない。影響力を失った小沢氏と同じ末路となるか。
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