http://www.asyura2.com/14/kokusai9/msg/104.html
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例によってこの種の事件は書くのもバカバカしいが、この事件も、9・11と同じく、イスラエル当局が捜査に動き始めるや間髪をおかずに、「ハマス(9・11はアルカイダ)の犯行」と断定された。
思い込みや当て推量はともかく、証拠や証言を積み重ねながらきちんと犯人を特定するのは生半可な作業ではないから時間もかかる。それを、いとも簡単に○○の犯行だと決めつけるのは、占領期の日本で頻発した謀略事件と同じ構図とみるしかない。
誰の犯行かはわからないが、ハマスの犯行と断定できない事件であることは確かである。
予め断っておくと、ハマスなどパレスチナ人の大義に貢献する行為ではないが、たとえハマスの犯行であっても非難はしない。
(※ ロイターの記事に「ハマスはいまのところ、犯行について肯定も否定もしていない」とあるが、ハマスは組織としては関わっていないことを明らかにしている。PLOのスポークスパーソンは、イスラエルに対し、ハマスの犯行だというのなら証拠を示せと要求している。9・11後のアフガニスタン政府と米国ブッシュ政権のやりとりと同じである)
記事には書かれていないが、NHKBS1で放送されている英国BBC・米国ABC・フランスF2・アルジャジーラのニュース報道をまとめると、次のような疑義を提示することができる。
事件発生後、誘拐されたとされる3人のうち一人から携帯電話で誘拐されたという通報を受けたが(記録保存されたその音声が公開されている)、イスラエル治安当局は冗談もしくはいたずらとして放置し、捜査に着手したのは6時間後だった。
電話通報によほど緊迫感がなかったのか、地域的に危ない場所とは考えられていなかったものと推測される。
さらに、イスラエル当局は、「事件発生から1日までに捜索した関係先は2200カ所。パレスチナ人計419人(うちハマス関係者279人)を逮捕」するほどの大捜索を行っている。
それほどの大捜索を展開しているのに、失踪から19日後に遺体が発見された場所は、失踪した場所のすぐ近くの浅く掘られた穴のなかだった。
解剖所見が出ているわけではないようだが、誘拐後すぐに殺害されて埋められたと複数のテレビ局が報じている。そうであるなら、当日のうちにとは言わないが、2、3日で遺体が発見されていないければおかしいだろう。
インドでは、カシミール地方の情報機関が住民3名を仕事があると偽って拘束し、殺害後に停戦ライン近くに遺体を放置するというでっち上げを行ったことが3ヶ月ほど前に判明している。
(パキスタン側からテロリストが侵入してインド側住民を殺害しているという主張をするためのでっち上げ)
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誘拐されたイスラエル3少年の遺体発見、政府はハマス犯行と断定[ロイター]
2014年 07月 1日 15:46 JST
[エルサレム 30日 ロイター] - 6月12日から行方不明となっていたイスラエル人の10代少年3人の遺体が30日、ヨルダン川西岸地区で発見された。イスラエル政府はイスラム原理主義組織ハマスの犯行だと断定し、報復を宣言した。
イスラエルのネタニヤフ首相は閣議を招集し、ハマスに対する軍事作戦を強化することを決定した。ハマスはいまのところ、犯行について肯定も否定もしていない。
一方、パレスチナの衛星テレビ局によると、ガザ地区のハマス指導者は、ネタニヤフ首相の脅迫には応じないと述べ、徹底抗戦の構えを示したという。
1995年に当時のラビン首相が暗殺された現場にもなったテルアビブ市内の広場には、大勢のイスラエル市民が集まり、ろうそくに火を灯すなどして、殺害された3人の少年の死を悼んだ。
イスラエル治安当局は少年らが行方不明になって以来、西岸地区の大規模な捜索を行い、その際に多数のハマス活動家を拘束した。また地元住民によると、複数のパレスチナ人がイスラエルの軍事作戦で死亡したという。
オバマ米大統領は声明を発表し、事件を非難するとともに、すべての当事者に対し冷静に対応するよう求めた。またパレスチナ自治政府のアッバス議長も事件を非難するとともに、捜査への協力を約束した。
© Thomson Reuters 2014 All rights reserved.
http://jp.reuters.com/article/jp_mideast/idJPKBN0F63CH20140701
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イスラエル首相がハマスへの報復を誓う−少年の遺体見つかる[ブルームバーグ]
6月30日(ブルームバーグ):イスラエル軍は30日、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ヘブロン近郊で10代の少年3人の遺体を発見した。ネタニヤフ首相はイスラム原理主義組織ハマスがイスラエル人の少年を誘拐し殺害したとして報復を誓った。
イスラエル陸軍のスポークスマン、ピーター・ラーナー中佐は電話会見で、遺体は埋められた状態で見つかり、法医学に基づく検証が行われていると語った。誘拐に関連するとみられる容疑者を拘束したとも述べたが、詳細には触れなかった。
少年3人は6月12日にヒッチハイクしている際に行方が分からなくなっていた。ネタニヤフ首相は「ハマスに責任があり、ハマスが報いを受けることになる」とする声明を発表した。
原題:Israel Finds Bodies of Three Kidnapped Teens in West Bank(3)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:エルサレム Calev Ben-David cbendavid@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Alaa Shahine asalha@bloomberg.netJustin Blum, Michael Shepard
更新日時: 2014/07/01 19:15 JST
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イスラエル:ガザ空爆継続を表明 少年3人殺害事件受け
毎日新聞 2014年07月02日 11時00分(最終更新 07月02日 12時04分)
【エルサレム大治朋子】イスラエル政府は1日夜、ヘブロンで誘拐されたユダヤ人少年3人が殺害された事件の対応を協議する閣議を前日に引き続き開催した。閣議前の演説でネタニヤフ首相は、イスラム原理主義組織ハマスの関係者が犯行に関わったとして、ハマスが本拠を置くパレスチナ自治区ガザ地区への空爆を継続する方針を表明した。ガザ側からの砲撃も拡大しており、緊張が高まっている。
イスラエル軍は、事件後に行方をくらました少なくとも2人のパレスチナ人が犯行に関与したと断定。少年3人の遺体が発見された30日夜から1日未明にかけ、ガザ地区にあるハマスの武器庫など34カ所を集中的に空爆。
これに対しガザからは1日深夜までに17発のロケット弾がイスラエルに撃ち込まれ、イスラエル軍は1日夜も空爆を継続している。
ネタニヤフ首相は演説で、すべての容疑者を摘発▽事件が起きたヨルダン川西岸パレスチナ自治区に住むハマスの摘発やその関連施設への攻撃を徹底▽ガザ地区のハマスやその施設への空爆を継続−−する方針を明らかにした。
イスラエル軍によると、事件発生から1日までに捜索した関係先は2200カ所。パレスチナ人計419人(うちハマス関係者279人)を逮捕した。
http://mainichi.jp/select/news/20140702k0000e030227000c.html
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