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米国多数派の宗教は引き続きキリスト教であるが、2010年の国勢調査に基づく2012年の宗教団体の統計学者協会(ASARB)の研究では、全米で他の宗教が増えていることが判明した。これは、地域の産業にも一部関連性がある。また、2000年から2010年までの人口動態調査に基づき、2012年に公表された米国国勢調査の情報によると、2008年のイスラム教と仏教の人口層は1990年に比較すると著しく急増している。
ASARBが提供し、22日に多数のメディアが紹介した米国宗教マップ(上記)によると、イスラム教(水色系)は20州、ユダヤ教(ピンク)は15州、仏教(オレンジ系)は13州、ヒンズー教(赤茶色)はアリゾナとデルウェアの2州、及び、バハーイー教(緑系)はサウス.キャロライナ州の一部の人口層にとって主な宗教であることが判明した。中でもイスラム教は全米の大多数の州に拡大している。
宗教的な人口動態は地域の産業および人種層にも大きな関係がありそうである。22日のNPRによると、デルウェアはコンピューターと医療産業が発達した地域であり、アジア系インド人の地域社会が成長している州である。特にインド系アメリカ人は、全米の高い割合でコンピューター技術の分野で貢献している人口層である。アリゾナ州も同じような状況がある。
情報技術および技術革新の分野での雇用は、アリゾナ州でヒンズー教の地域社会が拡大する要因の一つであるとアリゾナ大学の宗教を教える助教授のカレブ.シモンズが述べているという。シモンズは、「インドは世界の多くのソフトウェア技術者を育成し、それらの技術者の多くは、アメリカを含む国際的な企業に就職しています。それらの多くはヒンズー教徒であり、彼らが移住するに従って、彼らの宗教的伝統も輸入しています」と語り、米国で活躍しているコンピューター関連の技術者にはインド系の移民が多い事実を示唆している。
キリスト教以外の宗教が拡大していることを示すASARBが公表した地図のパターンは、リベラル州が集中する西海岸に仏教が拡大していることを示唆している。これは、人種と宗教には深い関連性があるため、オレンジ系で表示されたこれらの地域には、中国、日本、ミャンマー、スリランカ、ベトナム、韓国など仏教が主な宗教である国を起源とするアジア系アメリカ人の人口層が比較的に密集している為であると思われる。
ASARBの情報の特徴は、イスラム教は、人口的には2番目に大きいユダヤ教より地域的に拡散している率が高いことを示していて、全米で宗教の一部として拡大しつつあることを示唆している。2012年に公表された2000年から2010年までの国勢調査による宗教別の人口動態によると、1990年には、キリスト教の総人口は151,225,000であったが、2008年には173,402,000に増大した。
しかし、米国二番目の宗教と言われるユダヤ教の人口は1990年の3,137,000であったが、2008年には2,680,000に減少している。一方、1990年に527,000だったイスラム教の人口は2008年には1,349,000に急増した。更に、1990年に404,000だった仏教人口も2008年には1,189,000 に急増した。
上記の宗教分布図でイスラム教を一部信仰する人口層の州がユダヤ教より多くても不思議ではないと思われる。従って、キリスト教は引き続き米国の多数派の宗教であるものの、ユダヤ教人口層は減少し、イスラム教と仏教が増大しているなどの変化がみられる。増大しつつあるこれらの少数派の宗教は今後も増え続けることが予測されている。
Most Americans identify as Christians, but a deeper look into the faiths that rank second across the states shows a nation in flux.
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