01. 2014年6月22日 13:46:33
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http://ryumurakami.com/jmm/ ■ 『from 911/USAレポート』第667回 「ヒラリー回顧録、彼女が対中国外交に込めた思いとは?」 ■ 冷泉彰彦:作家(米国ニュージャージー州在住) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 『from 911/USAレポート』 第668回 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (冷泉彰彦さんからのお知らせ) JMM読者の皆さま もう一つのメルマガ、「冷泉彰彦のプリンストン通信」(まぐまぐ発行) http://www.mag2.com/m/0001628903.html 新連載「フラッシュバック69」は好評です。今から45年前の1969年の6月、 沖縄では「全軍労」の流血ストがある一方で、沖縄返還交渉は重要な局面に差し掛か っていました。一方で世界共産党大会では中ソ対立が顕在化、そんな中で、年初の 「安田落城」を受けて自民党は「大学法案」を成立させようと必死でした。国内社会 では「欠陥車問題」が深刻化する中で、まだまだ日本車の品質向上は先の話という時 代でした。そんな時代を毎週45年前の「その週」を追う形で毎号回顧して行ってい ます。 尚、メルマガ全体に関して、先々週から先週までの内容を簡単にご紹介しておきます。 第015号(2014/06/10) オバマは「ガム中毒」という弁明 敵味方の峻別と集団的自衛権 新連載コラム「フラッシュバック69」(第1回) 夜行列車の旅情について Q&Aコーナー 第016号(2014/06/17) 「アメリカン・アウトローズ」、W杯に「見参」? 流動化しつつあるイラク情勢 連載コラム「フラッシュバック69」(第2回) 誤解されるヒラリーの日本観 Q&Aコーナー JMMと併せて、この『冷泉彰彦のプリンストン通信』(毎週火曜日朝発行)も同じ ように定期的にお読みいただければ幸いに存じます。購読料は月額800円+税で、 初月無料です。登録いただいた時点で、当月のバックナンバーは自動配信されます。 2014年6月21日 冷泉彰彦 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ヒラリー・クリントンの回顧録『ハード・チョイシズ(困難な選択)』が発売にな りました。この本ですが、まず年明けの頃には3月に発売されるという告知がされて いたのですが、ズルズルと延期となり、6月10日(火)に発売となったというこ と、そしてタイトルが「意味深長」であることなどもあって、色々な憶測を呼びまし た。 要するにヒラリーとしてこの本の出版が事実上の出番宣言になるのではないか、と いうわけです。まず、この点に関してですが、彼女は本書の中では明言はしていませ ん。ですが、本の全体からは「ヤル気満々」という印象が満ち満ちています。 具体的には、国務長官時代の「外交の成果」を誇示するというのが本の主旨であ り、それだけでも「自分こそが大統領にふさわしい」という宣言と読めます。更にこ れに加えて、内政問題、つまり格差であるとか、環境問題などにもまとまったページ を割いており、さながら「大統領選のキャンペーン用資料」といった趣もあるからで す。 本の売れ行きは、発売1週目で10万部というのが版元の発表です。紙版で656 ページ、電子(アップル)の小さいフォントで1850字(PCアプリ)という分厚 い本としては、好調な滑り出しと言えるでしょう。アマゾンの順位では、本校の時点 では全書籍中の7位(但し、それ以外のトップ20は全てティーン向け)です。本書 の刊行にあたって、ヒラリーは全国でサイン会を行うツアーを始めましたが、正に事 実上の選挙戦のスタートということになります。 選挙戦ということで言えば、何か大きな状況の変化がない限り、民主党内における ヒラリーの優位は動かないでしょう。現時点での世論調査では、党内の支持は70% 弱と圧倒的(ちなみに2位はバイデン副大統領で12%前後)だからです。ですが、 問題は本選挙です。 共和党は現在は大きな世代交代が進行中であり、ヒラリーよりは相当に若い候補を 立ててくる可能性が濃厚です。そうした場合に、巨大な若年票をどう獲得していくの かという点は、ヒラリーには大きな課題になることが予想されます。 また、様々な世論調査によれば、ヒラリーの場合は「積極的な支持層」がある一方 で、「積極的な不支持層」つまり「彼女だけはイヤ」という層があると言われていま す。 現時点では、ヒラリー対「共和党の想定される候補」という形での世論調査が何度 も行われています。相手としては、ランド・ポール上院議員、クリス・クリスティ現 ニュージャージー州知事、ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事、ポール・ライアン下 院議員、テッド・クルーズ上院議員、マルコ・ルビオ上院議員などの名前が上がって いますが、いずれも10%前後の差で「ヒラリー優位」という数字です。一部、ブッ シュ氏などは4%差まで追い上げている数字もありますが、全体的にはヒラリー優位 というトレンドは顕著です。 そうした状況を踏まえますと、現時点ではやはり2016年の大統領選は、ヒラリ ーを軸に動いていくという見方しかできないと思います。 そこで、改めて本の内容に戻りますが、仮に彼女を大統領候補として想定した場合 に、問題になるのは外交でしょう。そして、本書は、正に彼女の外交姿勢をハッキリ と打ち出したものです。本書の内容を検証することは、2016年の選挙戦を展望す るだけでなく、2008年から12年の彼女が国務長官であった時代、そして現在に 至るアメリカ外交を知る上で重要な資料になると思います。 まず、何と言っても中国です。本書の中の二章が中国関係に割かれており、これに 加えてアジアの全体や他の国に関する記述の中から中国に関係する部分を加えれば、 本書のページ数の中の約15%は対中国政策に当てられています。これは大変なこと です。 彼女はここで対中国政策の原則を述べています。それは「ニクソン外交が原点」だ ということです。ニクソンがキッシンジャーによる隠密外交を繰り広げる中で、対中 国交を成立させていった過程というのは、ヒラリーは大変に印象的な記憶だと言って います。若かったヒラリーとビルは(当時はイエールの法科大学院生だったはずです )TVを持っていなかったので、ラジオにいつもかじりついていたのだそうです。ベ トナム反戦運動に関わっていた当時の彼女等ですが、この動きには強く共感していた といいます。 後日、直接ヘンリー・キッシンジャーに対してヒラリーは「スマホとSNSで監視 されている現代は隠密外交は難しいので、キッシンジャーはラッキーだった」とジョ ークを言ったそうですが、それはともかく、この際にキッシンジャーと周恩来が作り 上げた「政治的現実主義」というのが米中関係の原点だとヒラリーは言っています。 その上でヒラリーは米中というのは、価値観を異にしつつも利害では一致するとい う特殊な関係であるとして「アメリカと中国は、共に海図のない海を航海している」 という表現をしています。その上で「浅瀬を避け、渦潮を避けて航海を続けるには、 双方が正確なコンパスを持ち、頻繁に航路変更を行うだけの柔軟性を持っていること が必要だ。」として、その柔軟性というのは「時には痛みを伴う交換条件取引」をす ることだとしています。 その上で「仮にどちらかが、強硬になりすぎると相手を危機へと追い詰める」一方 で、「譲歩のし過ぎもダメだ。相手の強硬論を惹起するからだ」とも述べています。 では、この「海図のない航海」であるとか「柔軟性と正確なコンパス」というのは、 具体的に何を意味するのでしょうか? まず、自分にとっての「対中国の原点」というのは1995年に国連世界女性会議 の折に北京を訪問した経験だと言います。この時のヒラリーの「女性の人権スピーチ 」というのは、知的で冷静な口調の中に炎のゆらめくような情熱を込めたものとし て、大変に有名ですが、ヒラリーはこの演説に関して「自分の主旨はあくまで女性の 人権についてだったが、明らかに中国における政治的自由と人権に対するメッセージ も込めた」としています。これがヒラリーに取っての「対中国」の原点だというので す。 これが、彼女に取って「対中国外交におけるコンパス」であるならば、ニクソン= 周恩来から受け継いだという「柔軟性」や「押し過ぎず引き過ぎず」という態度に関 してはどうなのでしょう? この点に関しては、まずヒラリーは2009年の「南シナ海危機」を取り上げてい ます。この問題に関しては全体的な状況として「譲歩し過ぎると相手の強硬論を呼び 起こす」例だと判断、それが2010年にASEANハノイ会議における「航行の自 由」演説の背景にあるとしています。 この演説は中国を大いに怒らせたわけですが、ヒラリーは「(中国とベトナムなど の)二国間関係に米国が介入するのは他国への内政干渉になる」として様々なロジッ クを組み立て、カート・キャンベル国務次官補(当時)などと綿密な検討を行った結 果「南シナ海問題は多国間の枠組で協議すべき問題」だということに加えて、「公海 上の航行の自由は米国という自国の国益にも絡む」から発言権があるのだという立場 に行き着いたとしています。 また本書のハイライトの一つといえるのが、2012年4月の「陳光誠氏の事件」 です。盲目の人権活動家で、政府による強制妊娠中絶への反対運動を行って自宅軟禁 されていた陳氏は、北京のアメリカ大使館に駆け込んで保護を求めました。その後、 陳氏は一旦はケガの治療のために北京市内の病院に入院したり、事態が二転三転した 結果、最終的にはアメリカに事実上亡命した形になっています。 この陳氏の事件が未解決、つまり危機が進行中の5月には北京で米中戦略・経済対 話が行われています。北京に乗り込んだヒラリーは、この戦略対話の開会式では中国 の首脳の前でこの陳光誠事件に関しては一言も言及もしていません。 この時点では、日本を含む国際社会は、米中関係では人権問題よりも外交や経済が 重視されているのだ、とか「ヒラリーも結局は中国には弱腰」であるとか、あるいは 陳氏がアメリカに移った後でも、「オバマ政権は国内の共和党系の圧力で渋々この問 題に対処した」のだろうとか色々なことが言われています。 ですが、少なくとも本書においては、ヒラリーは「陳光誠氏を大使館で受け入れる 決断を下したのは自分」であるとして、ホワイトハウスは及び腰だったが、自分が決 断を下し、オバマはそれに従ったという内幕を語っています。重要なのは、ヒラリー は「断固として陳光誠は守る」が、一方で「米中戦略対話の中止もしくは延期という ことはさせない」ということも決意してかかっていたとしています。 そのために、胡錦濤、温家宝といった首脳との面談に際しては、中国の実務当局か ら「陳光誠事件に関しては一言も触れてほしくない」と言われていたために、それを 忠実に守ったとしています。戦略対話の開会式も同様だったというわけです。 勿論、そうした中国側の「階層別にそれぞれの立場の人間が政治闘争を繰り広げて おり、全員が一致して国益を追求しているわけではない」という姿勢には、嫌気が差 しているというような文面もあるのですが、それはそれとして、ヒラリーの側のスト ーリーとしては一貫しており、同時に説得力もあるのです。 もう一つ、特筆すべきは「ミャンマーの開放政策」を後押しした部分です。本書で は、スーチー女史との出会いを中心に「人権派ヒラリー」というイメージを意識しつ つ、そのイメージに沿ったストーリーとして描かれています。その中で特に印象的な 部分としては、テイン・セイン大統領との初の会談のシーンでしょう。 ヒラリーは、テイン・セイン大統領の寡黙で腰の低い人柄について、意外感を持ち ながらも感銘を受けたと記しています。長年の軍事政権が開放姿勢に転じる、絶妙な タイミングで動けているということの証左とも言えます。 では、この「ミャンマーの開放政策への転換」へ向けて、ヒラリーの国務省は、ど んな「仕掛け」をしたのかは一切書かれてはいません。ただ、ここでもASEAN諸 国の多国間の枠組みが機能したことで、ミャンマーに正しいメッセージを送ることが できたとして、そのカギを握っていたのは、インドネシアのユドヨノ大統領だとして います。 ちなみに、本書ではヒラリーは尖閣諸島を含む「東シナ海」の問題に関しては特に 言及はしていません。それはこの問題に関しては、自身の「功績」として記すことは ないということもありますが、同時に現在進行形の問題であり、特にケリー国務長官 のマターとして、そっとして置きたいということなのだと思います。 もう一つ、日本全般に関する記述も極めて少ないですが、美智子皇后との個人的な 交友に関しては丁寧に記されており、口絵の中には大変に良い表情の「ツーショット 」写真が収められていることは特筆すべきと思います。 また、自分が国務長官として最初の出張先にアジアを選び、その中でも日本を最初 の訪問国としたという中で、東京大学の学生と「タウン・ホール・ミーティング形式 」で多角的なディスカッションをした経験については、実に詳しく書かれており、東 アジアの中では最も成熟した文化を持つ日本という国への、心からの親近感とリスペ クトが感じられるということも忘れてはなりません。中国関係の記述が多い一方で、 日本に関するページ数は極端に少ないからと言って「ジャパン・パッシング」だとい うのは、全くの間違いと思います。 さて、そんなわけでアジア、特に中国との問題に関して非常に力の入った記述が印 象的なこの本ですが、勿論、「国務長官回顧録」として、他の国々との問題も書かれ ています。 例えば、今でも共和党が執拗にヒラリー追及の材料としている、ベンガジ事件、つ まり2012年の9月にリビアのベンガジで発生した「アメリカ領事館襲撃事件」に ついてはキチンと記述していますし、その他のアメリカ外交に関しても、網羅的に書 かれています。ですが、やはり本書の中で最も重要な部分は、対中国外交であり、現 在のアメリカの立場をかなり詳しく説明していると言えます。 では、本書の内容からイメージされる「ヒラリーの政権構想」は、2016年の 「選挙戦」においては、どんな形を取るでしょうか? まずは「外交のヒラリー」という強いイメージを前面に押し出すということです。 この点に関しては、いくつか難しい問題があります。一つは、ヒラリーが最初のオバ マと対決した2007年の選挙戦からは8年という長い年月が経過して、膨大な若年 票が有権者となっているという点です。 そんな中で、イラク戦争に賛成し、ウィキリークスのリークに怒り、スノーデンの 暴露に怒ってきた現在66歳の政治家というのは「自分たちが批判的に見ている91 1後にアフガンとイラクの戦争を遂行してきた世代の中心人物」にしか見えないとい う問題があります。 冒頭で申し上げたように、ヒラリーには「ヘイター(ヒラリー嫌い)」という批判 層があることが知られています。その「ヒラリー嫌い層」ですが、それこそ1992 年や1996年の時点では、中高年の保守的な層が多かったのです。「結婚しても旧 姓を使いたがるのは核家族制度への侮辱」だとか「学生運動上がりの極左フェミニス ト」として嫌う層が多かったのです。 ですが、今はそうではなく「ものすごく上の世代で、ものすごくタカ派的な女性」 として嫌われているという、そんな層が広がっているように思います。そんな中で、 恐らくヒラリーは内政問題でも、最初の2007年から08年のチャレンジの際の 「中道左派」から「中道」へとシフトして来ることと思います。そうなれば、若年層 の特にリベラルな層は取り込めない危険があります。今回の「回顧録」が威風堂々と していればいるほど、こうした層は離反していくでしょう。 一方で、ここ数週間、イラク情勢が緊迫しているという問題があります。イラク は、年初来、北部からISISという「イラクのアルカイダからシリアの反政府運動 に身を投じたグループ」が再びイラク領内での活動を活性化させており、今や首都バ グダッドに迫る勢いになっています。 これに対して、オバマ大統領はあくまで「イラクの問題はイラクが解決」する方向 だという姿勢を崩していませんでしたが、ここへ来て「マリキ政権にはイラクを統治 する能力に欠けているから、政権交代を」というメッセージを出しつつ、「地上軍は 出さない」という方針を転換して「300人の軍事アドバイザー」を送るという方針 を出しています。 この二転三転するオバマ政権の姿勢については、共和党の保守派からは「イラク戦 争に消極的であったオバマ政権の失政」だという批判が上がっています。勿論、世論 の圧倒的な大勢は「イラク戦争については、完全に厭戦気分」なので、主要な現役の 政治家ではなく、この問題では一番威勢のいいのはチェイニー元副大統領だったりす るわけです。 そのチェイニー氏は、娘のリズ・チェイニーと「イラク戦争の再評価」を主張して いますが、保守系のFOXニュースの人気キャスターであるメーガン・ケリーは、そ のチェイニー父娘に対して「3兆ドルの戦費と、4500名の米兵の犠牲に値する価 値があるかは疑問だという声がありますが」という質問を突きつけていました。 保守系のTVですらこうした具合ですから、基本的に共和党の若手に関しては「イ ラク戦争」に関して、オバマの批判をするというのは、彼らの主要な関心ではないわ けです。彼らは、「小さな政府論」という観点、経済と内政優先という姿勢からし て、そして世代的にもそうですが、イラクへの介入拡大を積極的に掲げる可能性は低 いと思われます。 ちなみに、ここ数ヶ月の間、共和党内では、中間選挙を目指してティーパーティー 系と、伝統保守系の間で激しいバトルが続いていますが、基本的には論点としては内 政問題が中心であって、伝統保守もティーパーティー系も「改めてイラク重視」など ということは言っていません。 そんな中で、もしかすると「リベラルなタカ派」的な立ち位置のヒラリーが、意外 な支持を集めるという土壌はあるのかもしれません。少なくとも、今回のイラク情勢 の緊迫化というのは、ヒラリーには多少は有利になるように思われます。 一つのシナリオとしては、2015年の予備選前哨戦本格化という時期になって も、対シリア、対ロシア、そしてイラク情勢などが不安定なままで、「やはり軍事外 交問題のベテランが必要だ」ということになれば、ヒラリーは相当に有利になるでし ょう。そのモメンタムに乗じて、内政、特に経済政策を前回より「中道よりに変更」 することで、中道票の取り込みも可能になって来るような可能性もあります。 もう一つのシナリオは、現在のアメリカの株高の勢いが止まって、それと同時に様 々な経済指標が悪化に転じるという場合です。その場合は、オバマ政権の評価は更に 悪化するでしょうし、ヒラリーの目も少なくなるでしょう。但し、そうした経済の落 ち込みという問題に関して言えば、現代では中国経済の要素が非常に大きくなってき ているわけです。そこで、ヒラリー流の「是々非々+戦略的な綱引き」外交のような ものが評価されるのか、あるいは「中国を刺激しすぎ」だとして共和党サイドから 「もっと親中にシフト」した立場からヒラリー批判が出るのか、この辺も非常に注意 して見ていく必要があると思います。 いずれにしても、本書の刊行で、事実上2016年の選挙戦はスタートした格好で す。 ---------------------------------------------------------------------------- 冷泉彰彦(れいぜい・あきひこ) 作家(米国ニュージャージー州在住) 1959年東京生まれ。東京大学文学部、コロンビア大学大学院(修士)卒。 著書に『911 セプテンバーイレブンス』『メジャーリーグの愛され方』『「関係の空 気」「場の空気」』『アメリカは本当に「貧困大国」なのか?』『チェンジはどこへ 消えたか〜オーラをなくしたオバマの試練』。訳書に『チャター』がある。 最新作 は『場違いな人〜「空気」と「目線」に悩まないコミュニケーション』(大和書房)。 またNHKBS『クールジャパン』の準レギュラーを務める。 ◆"from 911/USAレポート"『10周年メモリアル特別編集版』◆ 「FROM911、USAレポート 10年の記録」 App Storeにて配信中 詳しくはこちら ≫ http://itunes.apple.com/jp/app/id460233679?mt=8
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