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2014年06月19日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆ロシアのプーチン大統領が、遂に「冬将軍」作戦に打って出た。これは、トゥルチノフ大統領代行政権をだれも助けにこないどころか、見殺しにすることを見透かして、「足下」を見ていた作戦で、5月25日の大統領選挙1回目の投票で過半数を超える票を獲得し勝利したペトロ・オレクシイオヴィチ・ポロシェンコ(1965年9月26日〜)大統領が6月7日正式に就任したのを見計らって実行に移した。じっくり腰を据えて、「長期戦」で臨めば、やがて「冬将軍」がやってくる。そのとき、「天然ガス」の「パイプライン」を締めれば、ウクライナのみならず、EU諸国民は、「凍死」に追い込まれる。ポロシェンコ大統領はじめEU諸国首脳はみな、「蛇に睨まれた蛙」だ。いまや手も足も出ない。
朝日新聞DIGITALが6月16日午後11時39分、「ロシア、ウクライナ向けガス停止 EUでも不足懸念」
http://www.asahi.com/articles/ASG6J4134G6JUHBI00H.html
という見出しをつけて、以下のように配信した。
「ロシアの天然ガス独占企業ガスプロムは16日、ウクライナのガス代金未払いを理由に『今後は、支払われた分だけガスを供給する』と発表し、ウクライナ向けのガス供給を止めた。パイプラインの下流に位置する欧州各国も、ガス不足となる可能性が高い。ウクライナのヤツェニュク首相は16日、首都キエフでの閣議で、ロシアからのガス供給が止まったことを確認した。供給停止は2009年1月以来だ。欧州連合(EU)は、消費する天然ガスの約16%をウクライナ経由のパイプラインで輸入している。ロシア側はEU向けには契約通りガスを供給すると説明しているが、パイプラインに流すガスが減るため、末端まで届かなくなる可能性がある」
◆ウクライナでは、「米・EUが起こさせた暴力革命で権力奪取したウクライナ政権(背後にオバマ大統領)」VS「ロシアが支援されて独立を図るウクライナ東部地域(背後にプーチン大統領)」が激突してきた。
ポロシェンコ大統領は、人気菓子メーカー「ロシェン」のオーナーで「チョコレート王」というあだ名がつけられている。ウクライナ有数の富豪で、1998年に政界に進出してからは親露派政党である地域党の結成に関わった後、ユシチェンコ大統領、ヤヌコーヴィチ大統領らの下で国家安全保障・国防会議メンバー、外相、経済発展・貿易相などの要職を歴任しており、ウクライナの中央銀行であるウクライナ国立銀行理事長(2007年2月から2012年まで)を務めている。2014年にヤヌコーヴィチ政権を崩壊させたウクライナ反政府デモでは、デモを財政面で支援した「陰の仕掛け人」でもあり、この意味では、プーチン大統領のいわば「敵」である。
◆ポロシェンコ大統領は、大統領選挙に勝利宣言した直後から、東ウクライナの親ロシア派の壊滅を図るため、空爆を命令するなど、徹底的な制圧作戦を展開位してきた。このため、内戦状態に陥っている。
この状況を見て、プーチン大統領は6月16日、ロシアの天然ガス独占企業ガスプロム社のミレル社長に対して、「今後は、支払われた分だけガスを供給すると言って供給をストップせよ」と命令した。ウクライナは、ロシアへのガス代未払い分が積りに積もっているからである。2009年には、ウクライナのほかブルガリアやハンガリーへのガス供給がストップされて、冬将軍に苦しめられた経緯がある。
オバマ大統領は、「第2次イラク戦争」に足を取られて、いまやウクライナどころではない苦境に立たされている。
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