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12年の領事館襲撃 米、リビアで首謀者拘束
失態の隠蔽疑惑、再燃も
【ワシントン=川合智之】米国防総省のカービー報道官は17日、2012年にリビア東部のベンガジで駐リビア米大使らが武装集団に殺害された事件をめぐり、リビアで事件の首謀者を拘束したと発表した。事件当時、米政府が失態を隠すため情報を隠蔽したとの疑惑が政治問題になっており、11月の米議会中間選挙をにらんで疑惑解明が争点になりそうだ。
米軍特殊部隊が15日に拘束した。声明によると米軍は容疑者をリビア国外に移送した。拘束作戦で一般人の死傷者は出ておらず、米軍要員も全員、無事にリビアを出国した。
オバマ米大統領は17日の声明で「米国人に危害が加えられたら米国は裁きのために何でもするということを、今回の作戦で再び実証した」と訴えた。
事件は12年9月、ベンガジの米領事館が武装集団の襲撃を受け、大使ら4人が殺害された。米ホワイトハウスは事件直後、動画投稿サイトにイスラム教を侮辱する映像が投稿されたことへの抗議で大使らが襲撃を受けたと発表した。
実際にはアルカイダ系テロ組織関係者による犯行とされ、米政府がテロの兆候を事前に把握していた疑惑が浮上。野党・共和党は米政府がこの失態を隠蔽するために動画原因説を流したと主張している。
共和党の主な矛先は、16年の次期大統領選で民主党の有力候補とされるヒラリー・クリントン氏(当時の国務長官)。事件の経緯を調べた米独立調査委員会は「公館の安全対策が不十分だった」として米国務省を批判した。
リビアの米領事館襲撃事件とは
▼リビアの米領事館襲撃事件 2012年9月に、リビアの米領事館がアルカイダ系とされる武装勢力の襲撃を受け、米大使ら4人が殺害された事件。当時、現地ではイスラム教の預言者、ムハンマドを中傷する米国製の映像が動画投稿サイトに流れたことをきっかけに反米デモが過激化。リビアでは治安が悪化しており、テロ組織が侵入しやすい状況だった。
[日経新聞6月18日朝刊P.3]
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