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第二次世界大戦: The Unknown War(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/790.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 6 月 12 日 00:30:41: igsppGRN/E9PQ
 

第二次世界大戦: The Unknown War
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/the-unknown-war.html
2014年6月12日 マスコミに載らない海外記事


Paul Craig Roberts
2014年6月9日

6月6日のコラム“益々傍若無人化するウソ”で、オバマと、丁度ジョージ・ブッシュが、トニー・ブレアをポチとして飼っていたと同じ様に、オバマがポチとして飼っているイギリス首相が、ノルマンディー上陸70周年で、ロシアに触れずに、ナチス・ドイツ打倒を祝うのに成功したことに触れた。

アメリカが参戦態勢を整られるようになるずっと前に、赤軍がナチス・ドイツを打ち破ったという、歴史学者や教養ある人々には周知の事実を私は指摘した。ノルマンディー上陸が、ナチス・ドイツを打ち負かしていなかったことは間違いない。ノルマンディー上陸の成果は、赤軍がヨーロッパ全土を侵略するのを防いだことだ。

大半のとは言わないまでも、多数のコラムで書いてきた通り、アメリカ人の信念は、事実を基にしたものではなく、感情を基にしたものなのだ。だから少なくとも一人位は逆上する人がいるだろうと思っていたが、そうなった。テキサス州のJD氏が私の間違った考えを正そうと書いてこられた。他の誰ならぬ“アメリカの兵士達”が戦争に勝ったのだ。JD氏はロシアが参戦していたことすらご存じなかった。

JD氏は、恥をかく前に、百科事典なり歴史書なりを参照したり、オンラインでウイキペディアを参照したりする選択肢があったはずだ。しかし彼は私を非難することを選んだのだ。JD氏はアメリカ外交政策の典型だ。それについて何も知らないあらゆる戦争に突入し、また新しい戦争を始め、最初の戦争を引き渡し、そこで誰かが勝利する。

第二次世界大戦は余り昔の話なので、それを覚えて生き残っているのはごく僅かな人々で、今やそうした僅かな人々でさえ、おそらく1945年以来、毎年の戦没将兵記念日と、7月4日の機会に聞かされるプロパガンダ版を覚えていることを思いついた。オバマもキャメロンも、連中の哀れむべきスピーチライターも、自分達が祝賀している戦争について何も知らずとも不思議はない。

プロパガンダは常に我々とともにあった。違いは、21世紀には、アメリカ人にはプロパガンダしかないという点だ。他に全く何もないのだ。ウソだけだ。ウソこそ、アメリカ人が経験するものだ。実際に存在している姿の実社会は、大半のアメリカ人には無関係だ。

1973年、第二次世界大戦を詳述するイギリスのテレビ・ドキュメンタリー・シリーズが放映された。28編のエピソード中、わずか第3編と、第4編の一部しかロシア参戦に触れていなかった。イギリスの視点からすれば、勝利は英米の勝利なのだ。

これはソ連政府には納得しがたかった。ソ連は自らのフィルム・アーカイブを欧米に提供した。1978年に、一編48分、20編のシリーズがアメリカのドキュメンタリー・テレビ・シリーズとして、バート・ランカスターのナレーションで放映された。ドキュメンタリーの題は“Unknown War”だ。

確かにプロパガンダ版で育った大半のアメリカ人にとっては知られざる戦争だった。

Unknown Warは、第二次世界大戦で、ナチス・ドイツはロシア戦線に敗北したことを全く疑いがないほど明らかに示していたので、アメリカ人にとって驚きだった。エピソード20編中、“連合国”つまり英米と自由フランスが特集されているのは唯一第17編のみ。20編中の1編というのが、ナチス・ドイツ打倒に対する欧米参戦貢献のほぼ正確な比率だ。

Unknown Warをグーグルで検索いただければ、ウイキペディアの項目が見つかる。シリーズは、まだYouTubeでも見られるだろう。うつけものワシントンが繰り返した愚行の、ソ連アフガニスタン侵略時には放送中止にされた。ワシントンにとっては、いかなる真実を提示するよりも、ロシアを悪魔化することがずっと重要なので、Unknown Warの中で明らかにされた真実は、アメリカTVから削除された。後に、ドキュメンタリーは、ヒストリー・チャンネルに再登場した。

6月6日の記事で、歴史学者達の合意に従って、ナチス・ドイツはスターリングラード(現ボルゴグラード)の戦いで敗北したと私は書いた。この記事で http://www.globalresearch.ca/70-years-ago-december-1941-turning-point-of-world-war-ii/28059 歴史学者のジャック・R・Pauwelsは、ドイツは14ヶ月前の1941年12月に、モスクワの戦いで戦争に破れたと主張している。彼の説明は見事だ。彼の説明は見事だ。彼に同意しようがしまいが、彼が提示している事実は、自分達抜きでは何もおきないと信じ込んでいる“例外的で、必要欠くべからざるアメリカ人”にとって、目からウロコの経験だ。

1944年6月のノルマンディーは、モスクワの戦いでドイツが戦争に破れてから2.5年後だ。歴史学者が明らかにしている通り、1944年6月にはドイツにはもはや戦力はほとんど残されていなかった。何であれドイツ軍に残されていたものは東方戦線に向けられていた。

フランスでのノルマンディー上陸70周年式典で、オバマは、フランス人の臣下オランド大統領に、自分、つまり例外的な国の支配者は、ロシア人プーチンと晩餐を共にするのはいやだと言ったのだ。アメリカ人は偉すぎて、ロシア人などと晩餐を共にできない。そこでオランドは二度の晩餐を強いられた。オバマと一回、そしてプーチンと一回。GMO禁止のおかげで、フランスの食べ物は以前素晴らしいので おそらくオランドは気にしなかっただろう。私自身、食事だけでも、両方の晩餐を楽しんだろう。

あらゆる重要なニュース同様、プーチン用の晩餐、そしてその意味は、世界最大の売女集団、アメリカ売女マスコミには、気付かれないままとなった。記憶が正しければ、通常、ロシア人はノルマンディー記念式典から外されてきた。もし戦争が西欧で勝利したのであれば、ロシア人に一体どういう関係があるだろう? もちろん無関係だ。JD氏が私に書いてきた様に“我が国の兵士達”が全てを行ったのだ。ロシア人? ロシア人がどうした?

だが今回フランスはプーチンをノルマンディーの式典に招待し、プーチンも断るほど高慢ではなかった。プーチンは、式典の合間にヨーロッパの政治家達と会話したが、彼と話をした政治家達は、全くのいかさま師オバマとは違う本物の人間を見たはずだ。

ロシア外交がワシントン外交を遥かにしのいでいることは誰にとっても明らかだ。プーチンの姿勢は、“皆さんのお役にたちましょう。問題はうまく解決できますよ。”ワシントンの姿勢はこうだ。“俺たちの言う通りにしないと、爆撃して石器時代にしてやる。”

ロシアは属国に寛容だ。ワシントンはそうではない。プーチンは、ワシントンがウクライナに押しつけた腐敗した億万長者オリガルヒとも進んで問題解決するつもりがあると語っているのに、ワシントンは、ブルガリアに、サウス・ストリーム・パイプラインの作業を停止するよう強制したのだ。この天然ガス・パイプラインは、ウクライナを迂回し、黒海下を経由し、ブルガリアに入る。ワシントンの新傀儡国家ウクライナは数十億ドルの天然ガス請求をロシアに支払わずに、ヨーロッパへのパイプラインを不通にすると脅し、そこからガスを盗もうと、ロシアは、欧米経済制裁にもかかわらず、ヨーロッパ人が冬の寒さで難儀をせぬよう、エネルギーの欠如から産業が閉鎖し、経済崩壊せぬよう、新規パイプライン経路の準備をしているのだ。

ワシントンは、ヨーロッパに対するプーチンの肩入れを、脅威と見なし、ロシア・エネルギーのあらゆるヨーロッパへの流れを妨害しようとしている。

プーチンの姿勢と対照的に、ワシントンの姿勢は: ヨーロッパの傀儡諸国で何が起きようと知ったことではない。他の人類同様、ヨーロッパ傀儡諸国も重要ではなく、なくても困らず、必要欠くべからざる国による世界覇権戦争の巻き添え被害にすぎないのだ。

ワシントンにとってなにより重要なのは、西および、多分、地上唯一のオバマ政府より愚昧な政府である、愚か者ポーランド政府を含めた東ヨーロッパの傀儡政権が受ける損害がどうであれ、ロシアが傷つくことだ。

ワシントンは、ヨーロッパのロシアとの経済関係を決裂させようとしている。ワシントンは、ヨーロッパに、フラッキングで得たアメリカの天然ガスを供給すると約束している。この約束は、ワシントンが言う全てのことと同様ウソだ。

5月20日、ロサンゼルス・タイムズはこう報じた。“アメリカのエネルギー当局は、カリフォルニア州の膨大なモンテレー・シェール鉱床に埋蔵されている可採石油を96%引き下げた”モンテレー・シェール層にはアメリカのシェール油埋蔵量の約三分の二が含まれているが、わずか4%のみ採取可能なのだ。http://www.latimes.com/business/la-fi-oil-20140521-story.html

アメリカが、フラッキングで得られるのは、せいぜい20年分の天然ガスで、ガスはアメリカの地表水と、地下水を駄目にすると、ウィリアム・イングドールは書いている。専門家達は、ヨーロッパにアメリカ天然ガスを輸送するインフラは存在せず、インフラ建設には三年かかると指摘している。遮断されたロシアのエネルギーを置き換えるアメリカのエネルギーを待ちながら、ヨーロッパは三年間どうするのだろう? ヨーロッパは存続し続けられるだろうか?

ワシントンのヨーロッパ属国諸国は気付くべきだ。ワシントンは、ロシアに差をつける為とあらば、属国の経済を破壊する覚悟ができている。

ワシントンが一体どう考えているのか、いまだにヨーロッパ理解できないというようなことがどうしてあり得るのだろう?金の詰まった袋はさぞや大きかったに違いない。

これまで何度か書いている通り、遠い昔、国際安全保障問題担当国防次官補が、私にワシントンは、ヨーロッパの政治家達を、お金がたっぷり詰まった袋で買収していると言ったことがある。ヨーロッパの“指導者連中”が、ワシントンが対ロシア向けに計画している戦争、地球上の生命の終わりを意味しかねない戦争に加担する為、自国民や自分の名声さえ、進んで犠牲にするのかどうかは、現時点ではまだ不明だ。

ヨーロッパが決めることだ。もしワシントンに“嫌だ”と言える指導者達が出現すれば、世界は救われる。
もしそうでなく、ヨーロッパの政治家達が金を欲しがれば、世界はおしまいだ。

ヨーロッパが最初の番だろう。

記事原文のurl:www.paulcraigroberts.org/2014/06/09/world-war-ii-unknown-war-paul-craig-roberts/


 

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コメント
 
01. 管理人さん 2014年6月12日 21:01:49 : Master
2重投稿削除に伴うコメントコピペ

01. 2014年6月12日 16:39:41 : 4f7EbWHE7I
> 赤軍がナチス・ドイツを打ち破ったという、歴史学者や教養ある人々には周知の事実を私は指摘した。
> Unknown Warは、第二次世界大戦で、ナチス・ドイツはロシア戦線に敗北したことを全く疑いがないほど明らかに示していたので、アメリカ人にとって驚きだった。

ソ連がドイツに勝てたのは、イギリスと同じようにアメリカの武器援助レンドリース法のお陰である。
「例えば、ソ連は鉄道輸送に強く依存していたが、兵器生産に必死であったため戦争の全期間を通じてたったの92両の機関車しか生産できなかった。この点で、アメリカの支援した1,981両の機関車の意味が理解できる。」[注]

ソ連の戦争プロパガンダ映画には、アメリカの武器援助は無視されているだろう。

[注] レンドリース法
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E6%B3%95
レンドリース法(レンドリースほう、英語: Lend-Lease Acts)、または武器貸与法(ぶきたいよほう)は、アメリカ合衆国が1941年から1945年にかけて、イギリス、ソビエト連邦、中国、フランスやその他の連合国に対して、イギリスの場合はニューファンドランド、バミューダ諸島、イギリス領西インド諸島の基地を提供することと引き換えに、膨大な量の軍需物資を供給するプログラムのことである。1939年9月の第二次世界大戦勃発から18ヵ月後の1941年3月から開始された。

総額501億ドル(2007年の価値に換算してほぼ7000億ドル)の物資が供給され、そのうち314億ドルがイギリスへ、113億ドルがソビエト連邦へ、32億ドルがフランスへ、16億ドルが中国へ提供された。

例えば、ソ連は鉄道輸送に強く依存していたが、兵器生産に必死であったため戦争の全期間を通じてたったの92両の機関車しか生産できなかった。この点で、アメリカの支援した1,981両の機関車の意味が理解できる。同様に、ソビエト空軍は18,700機の航空機を受け取り、これはソビエトの航空機生産の14%、軍用機の19%を占めた[6]。

赤軍の戦車のほとんどはソ連製であったが、アメリカからM3軽戦車、M3中戦車、M10駆逐戦車などが貸与され、特にM4中戦車はその性能と信頼性の高さからエリート部隊である親衛戦車師団に優先配備された。兵站も何十万両ものアメリカ製トラックによって支援されており、1945年の時点で赤軍に配備されたトラックの、ほぼ3分の2はアメリカ製であった。ジープやダッジ 3/4 トントラック、スチュードベーカー 2.5 トントラックは、独ソ戦において両陣営が使用した同クラスの輸送車輌の中では、最良といえるものであった[7]。また電話線、アルミニウム、缶詰(SPAMやポークビーンズ)、毛皮のブーツなども同様に重要で、特に後者の供給はモスクワの冬期防衛にとって重要な利点となった。


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