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リチャード・モーニングスターはなぜアゼルバイジャンをマイダン運動で脅すのか
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2014年6月 8日 マスコミに載らない海外記事
Vyacheslav MIKHAILOV
2014年5月30日 06:00
Strategic Culture Foundation
数日前、駐バクー・アメリカ大使のリチャード・モーニングスターが、ラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティー・アゼルバイジャン事務所でのインタビューで、通常なら外交官は行わないだろう内容の声明を発表した。アメリカ大使は、ウクライナの出来事からアゼルバイジャンが学ぶべき一つの教訓は、彼の言葉によれば、市民社会の権利が侵害された場合には、アゼルバイジャン国内でも、マイダンが繰り返されかねないと示唆したのだ。
リチャード・モーニングスターは、欧米エネルギー大企業利権のパイプとして有名だ。アゼルバイジャン大使に任命される前、彼はアメリカ合州国国務長官のユーラシア・エネルギー特使を務めていた。2012年7月に、バクーで勤務を始めた際、モーニングスターは、アゼルバイジャンの炭化水素を‘ロシアを迂回し’西欧に送る配送ルートを見つけようとして、入念にロビー活動していた。
‘アゼルバイジャン・マイダン’の可能性に関するアメリカ外交官の声明は、ナゴルノ・カラバフ紛争解決の為に形成されたミンスク・グループのアメリカ人共同議長ジェームズ・ウォーリックの演説とまとめて検討されるべきだ。演説は、5月7日にワシントンのカーネギー財団で行われた。ウォーリックが述べた考え方は - 彼ははっきりと、ナゴルノ・カラバフ紛争を、1980年代末の状況に戻そうと示唆したのだが - アルメニアでは、極めて冷やかに受け止められた…
アルメニアとアゼルバイジャン両国に対し、次々に、アメリカ外交官達がそのような刺激的な声明を行うことでの、アメリカ政府の狙いは一体何なのだろう? 今年5月は、ナゴルノ・カラバフ停戦20周年だ。ウクライナの分裂と、クリミアとロシアの再統一の過程に影響されて、ワシントンが、ナゴルノ・カラバフ紛争地域で現状を維持することは、もはやアメリカの利益にはならないという結論に至ったという証拠がある。もしも、それが本当であれば、それは極めて危険な思想だ。もし専門家達が示唆している通り、背後にあるのが、アルメニアに、(ロシアが主導する)関税同盟に加盟するという判断は‘よくない発想’で、ロシアは‘カフカスでの失敗’を見ることになると説得しようとする企みであれば、益々危険なことだ。
アゼルバイジャンを、NATO加盟に押しやり、アンカラ-トビリシ-バクー‘枢軸’を構築して(トルコは既に、アゼルバイジャンと安全保障・相互援助協定を結んでいる)、ナゴルノ・カラバフを巡る緊張の新たなエスカレーションを、アメリカの戦略担当者達は期待している。近年、この仮想の三国関係において、軍と政治的要素は極めて重みを増している。近隣諸国との軍事的緊張レベルを、グルジアが先導して高めている。トルコとアゼルバイジャンは、ロシアの戦略的権益である地域に、敵対的な地域同盟を作ることのリスクを理解し、今のところ自制を示している。とは言え、ナゴルノ・カラバフ紛争地域における現状の侵害は、大きな変化を生み出しかねない。
アメリカ地政学的発想の様々な段階で、トルコも加えようと計画していたほとんど忘れ去られたGUAM同盟(グルジア-ウクライナ-モルドバ-アゼルバイジャン)の四ヶ国の中で、アゼルバイジャンだけが、欧州大西洋協調評議会加盟の熱意を表明していない。一部の欧米の専門家達が信じたがっているように、そのような慎重さの理由は、アゼルバイジャンのロシアやイランとの‘複雑な隣国関係’だ。
この地域における政治プロセスを一層対立的なものにしようとするアメリカの計画の中で、カスピ海という要素は別の役割を演じている。アストラハンにおける、来る第4回カスピ海沿岸諸国サミットは、ウェールズでの9月のNATOサミットとほぼ同時期に開催される予定だ。ワシントンは、9月のカスピ海沿岸5カ国会議、いかなる画期的な決定も実現させないようにするという目標を決定している。カスピ海の状況に関して、残る未解決問題の解決は、地域での緊張を維持するというアメリカのもくろみに合致しないのだ。その理由から、アメリカは、アゼルバイジャンに、カスピ海における各国領土境界画定で、イランとの問題(ロシアが権益を有している)を解決させまいとするだろう。ワシントンは、沿岸諸都市のみによる海/湖安全保障維持の機構を創設することにも反対している。アゼルバイジャンは以前、カスピ海で共同海軍作戦協力集団を形成する(KASFOR)というモスクワの提案に合意しなかったが、現在バクーはそれほど絶対反対ではなくなった。これだけでも、アメリカの戦略担当者達を苛立たせるの十分だ。
モーニングスターの演説にも、もう一つの挑発的な狙いがあった。ある種のアゼルバイジャン‘侵略’に対する言及だ。アメリカ大使は、アゼルバイジャンの侵略者となる可能性があるのはロシアかイランだとほのめかした。これと関連して、彼は、答えが自明な修辞的な問いかけを何度か繰り返した。‘ロシアがクリミアとウクライナにしたことを見た後’その様な場合、アメリカが、アゼルバイジャンを救えなければ、一体誰が救うのだろう?! アゼルバイジャンは、アメリカ外交官達のこうした演説に毅然として対応した。大統領府も外務省もアゼルバイジャン当局は、これをアゼルバイジャンに対する内政干渉と解釈した。
それにもかかわらず、アメリカ政府は探りをいれたのだ。しかもこれは、5月29日、ロシア、ベラルーシとカザフスタンの指導者達がユーラシア連合協定を署名しようとしている、アスタナでの最高ユーラシア経済圏関税同盟会合の直前数日前になされたのだ。
記事原文のurl:www.strategic-culture.org/news/2014/05/30/why-morningstar-threatening-azerbaijan-with-maidan.html
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宗主国はお忙しい。その第一属国として侵略戦争用砲弾餌食供出準備着々と進行中。下駄の雪は結局ついてゆくだろう。
大本営広報部・印刷媒体の一面見出しや、電気洗脳機定時プロパガンダを聞くたびに、体の一部がだんだん削ぎ落とされているような憂鬱な気分になる。
まな板の上の民。総員ゆで蛙現象?
こうして
『また日本人は戦争を選ばされた』ことになる。アンケートのいんちき設問・結果同様。
『また日本人は戦争を選んだ』という本を、御用学者の皆様が書くだろう。
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