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史上前例のない中国の超大型台頭、独立独歩の運命
人民網日本語版 2014年05月28日14:59
「中国の台頭」は中国の発展に対するイメージを表現したものだ。中国の台頭が人類史においてこれほど注目されているのは、中国の規模が超大型であることが、従来の国家近代化のノウハウに対する数々の挑戦となっており、中国の発展の道には過去に成功した国は経験したことのない巨大な障害が横たわっているからだ。また、中国の台頭が世界に与える潜在的影響力はほぼ無限であるため、その予測と事前対策が次第に増えている。環球時報が伝えた。
超大型の人口、超大型の工業化、超大型の文明のモデル転換など、おそらく中国は自らの「超大型」が必然的にもたらす独特性を避けられず、これと関係する様々な問題を速やかに発見し、対策を講じる必要がある。中国自身が事前対策を講じることには重要な意義がある。
1980年代以降、西側の社会科学の成果が中国に流入したことで、中国人が国家の前途について議論するうえでの思想材料が極めて豊かになった。対外開放によってわれわれと世界とのつながり、世界に対する認識は一新され続けた。だが西側との溝は埋まっておらず、双方の「ドッキング」は一層困難な様相を呈している。
われわれはいたるところで西側先進世界とつながりを形成しているが、彼らとの各分野での差異も次第に系統化している。中国社会の核心的関心や焦慮には明らかな中国の特徴があり、われわれが西側に自らを語るのはますます困難となっている。
中国が「超大型」社会であるという事実は、この国の台頭の道における各種の重大な問題の発散、集中の中心だ。われわれは外国のノウハウを無尽蔵に参考にすることができると思ったが、結局はこうしたノウハウはいずれもまるまる一式導入することはできず、啓発的、参考的意味合いの方が大きいことに気づいた。
過去の大国の台頭はいずれも当時の比較的大型の社会を基礎とし、段階的に大規模化してきた。欧州以降に台頭した国は、人口がさらに多い。米国とソ連にいたって、人口は億単位となった。過去の国家の台頭は多くが対内的、対外的に粗暴な方法を通じて実現したもので、ほぼ全ての成功した大国の「原始的蓄積」には見るに堪えない記録がある。
中国の台頭は明確に異なる性質を備える。まず、中国の「超大型」は国家規模の未曾有の飛躍であり、中国の台頭は一国の事とは言い難く、「人類の大きなブロック」の行動と見なすべきですらある。中国の台頭が受ける資源的制約は地理的なものではなく、人類の近代化と地球資源との間の矛盾を代表している。また、中国の台頭は社会開放、民主という環境下で行わなければならない。国家の結束力は利益と社会構造のレベルで多元化が急速に広がるという試練に直面している。
中国の台頭は明らかに歴史上前例がないものであり、われわれが国内外で遭遇する多くの問題は、事実上こうした「超大型の台頭」がどんどん強まる制約に遭遇し始めたことを示している。中国の台頭が何なのかについて、われわれは現在哲学レベルの分析をすることしかできない。それはこれまでの大国の台頭モデルの超越であり、模倣や複製ではありえない。また、「超大型」であること自体が力を秘めているため、台頭のプロセスにおいて平穏を維持することが何にも増して重要となるだろう。このプロセスは今日深刻に見える多くの問題に予想外の解決をもたらすかもしれない。
中国は1970年代に全盛期を迎えたソ連とは全く異なる。1つには中国の科学技術水準は当時のソ連に及ばない。もう1つには、ソ連はワルシャワ条約機構とコメコンに取り巻かれており、第三世界の国々に強い政治的感化力を持った。一方、今日の中国は「孤独な大国」により近く、このことが中国をさらに遠くまで前進させるのか、それとも脆弱にするのかは予測困難だ。
要するに、中国の「超大型の台頭」は大国の歴史において独立独歩のものであり、中国自身も世界もそれに対する認識が定まっているとは到底言えない。中国国内の多くの人は、台頭に対する自覚をまだ形成しておらず、段階的な問題が中国の国家路線の性質を代表していると考えてすらいる。国家のカギを握る要素に対するわれわれの認識も、普通の発展途上国社会のレベルにとどまっている。
われわれは「超大型」という視点から中国の今日置かれた状況と未来を探るべきかもしれない。それは内部問題を見極め、対外関係を正確にコントロールする鍵になるだろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年5月28日
http://j.people.com.cn/n/2014/0528/c94474-8733951.html
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