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プーチン氏「選択尊重」 ウクライナ大統領選あす投開票
米欧には厳しい批判
【モスクワ=石川陽平】ロシアのプーチン大統領は23日、北西部の古都サンクトペテルブルクで開いた経済フォーラムで、25日投票のウクライナ大統領選について「人々の選択を尊重する」と表明した。選挙の結果を承認する考えを初めて示唆した可能性があり、「新たに選ばれた権力機関とも付き合う」と明言した。フォーラムでは中国との経済協力を評価し、欧米を批判する強気な姿勢も目立った。
ウクライナ大統領選について、プーチン大統領は世界の経営者を集めた「サンクトペテルブルク国際経済フォーラム」の場で「平穏が訪れることをわれわれも期待している」と強調した。選挙が「国際基準には合致していない」と批判しながらも、初めて「尊重する」との言葉を使った。
親ロシア派の武装勢力と治安部隊の戦闘が続くウクライナ東部の情勢については「全面的な内戦」が起きているとの認識を示し、「選挙が終わった後に、すべての軍事行動が直ちに停止されることを望む」と述べた。選挙結果を認めるには、政権による親ロ勢力への「対テロ作戦」の停止が条件だと示唆した発言とも受け取れる。
一方、米欧については厳しい批判を展開した。プーチン氏はフォーラムでの基調演説で、米国を念頭に「(世界の)1極体制は成立しなかった」と指摘。「独占を保ち、政治や貿易、金融で自分のルールを押しつけようとしている」と述べた。2月のウクライナの政変についても「欧米が違法なクーデターを支持した」と主張した。
21日に総額40兆円の天然ガス供給契約を結んだ中国との関係については「戦略的な中ロエネルギー同盟に向かっている」と高く評価した。今回の供給契約は期間が30年だったが、東シベリアのガス田は埋蔵量が豊富で「50年は供給できる」と述べた。他に中国側と数百億ドル分の合意文書に署名したと成果を誇った。
[日経新聞5月24日朝刊P.9]
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