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件名:ロシア ウクライナに関し中国の支持を取り付ける
日時:2014/04/16
媒体:VOR ロシアの声
引用:http://japanese.ruvr.ru/2014_04_16/271277596/
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ロシア政府は、ウクライナが直面している危機解決に向けたロ米EU、そしてウクライナ代表によるジュネーヴ会合を前に、中国政府の支持を取り付けた。これは、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相による中国訪問の、もう一つの成果となった。まずこの訪問では、5月に予定されているプーチン大統領の中国訪問の本格的準備について確認がなされた。
ウラジーミル・プーチン大統領と習近平国家主席は、今年2月すでにソチで会っている。そして、さらに中国でもまたロシアでも、APEC(アジア太平洋経済協力会議)を含めた数々の国際会議の枠内でも、会談する計画だ。この事は、北京での記者会見で、ラヴロフ外相が強調した。首脳間の、定期的で信頼感溢れた集中的な政治対話は、ロ中の戦略的パートナーシップ関係の優れた特徴だが、欧米がロシアに強い政治的圧力をかけている条件下での、そうしたコンタクトの維持は、特別の意味合いを持っている。ラヴロフ外相と中国側のパートナーは、今年二回目のロ中サミットの準備を行った。こうした地政学的現実を、米国もEUも決して侮れないだろう。
ロシアは、ウクライナ危機解決に向けた中国のアプローチをまず知った上で、米国・EUそしてウクライナ代表とジュネーヴで会談する。この問題は、ラヴロフ外相と習近平国家主席の会談でも取り上げられた。
ラヴロフ外相は「ロシア政府にとって重要なのは、ウクライナに関し中国政府とできるだけ緊密にコンタクトし協同行動する事だ」と述べ、次のように続けた―
「我々は、ウクライナとクリミアの状況に関連し中国が示した客観的で深く考え抜かれ、責任感ある立場への感謝を確認した。本日調印された両国外務省間の協議プランは、対外政策領域におけるロ中の今後の行動調整を保証するものになるだろう。国際問題に関する我々のパートナーシップは、現代の多極化した世界の安定を保証する極めて重要な要素の一つである。」
ウクライナ危機は、ロシアと中国の戦略的パートナーシップの揺るぎなさを試しているという見方がある。ロシア科学アカデミー極東研究所のアレクサンドル・ラリン研究員もそうした見方をとる一人だ―
「これは、まずロシアにとって重要だ。なぜなら、ウクライナ危機をめぐり、ロシアと欧米との関係は、ひどく困難なものになったからだ。欧州での国際関係全体が、これまでよりはるかに緊張してしまった。ロシアは、中国との建設的対話が重要であり、戦略的パートナーシップの基本原則を照合すべきである。」
ラヴロフ外相の北京訪問の前日、ドイツのシュタインマイヤー外相が中国を訪れた。彼は中国側に、ウクライナ危機のコンテキストにおいて欧米と一層緊密に打ち合わせをするよう 求めたが、中国側の同意は得られなかった。中国のワン(王毅)外相は「中国は、客観的かつ公正で責任感ある立場を堅持する」と応じた。
極東研究所のラリン研究員は「中国をめぐるロシアと欧米の綱引きは、すでに新しい熱を帯びて続いている」とし、次のように続けた―
「ロシアの政治的エリートの一部は、中国に大きな期待をかけている。中国とさらに接近できれば、ある程度、欧米との関係悪化のマイナスを埋め合わせることができると見ている。その一方で、欧米との関係悪化は、中国との経済関係における我々の交渉力を弱めている。双方は経済交流の場で、市場経済的アプローチにより、互いに自分達の利益を強く主張しているが、そこで重要なのは堅固な立場を持つ事だ。
プーチン大統領の中国訪問を前に、中国の新聞雑誌が、中国で新たなシェールガス田が発見された事、それは画期的な事で、自国の消費者をかなり満足させることができそうだと盛んに伝えていることも、おそらく偶然ではないだろう。これは、ロ中ガス交渉に向けての、プレリュードといってよい。」
それでもやはり5月のプーチン大統領の中国訪問の際、双方は、ロシア産ガスの中国への供給に関する合意書に調印すると見られる。このプロジェクトの政治的コンポーネントは、 非の打ちどころがない。10以上年前に 合意され、見直しの対象となっていない。残ったのは、価格の問題だった。現在、ガス価格に関するロ中間の真剣な交渉が続けられている。
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//memo
- 中国外務省、プーチン大統領の訪中を発表:中ロ関係は「過去最強」と表現 手紙 2014/5/10 08:54:26
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