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【5月3日 AFP】2016年の米大統領選への出馬を決めるのがジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前米大統領の意向次第だとすれば、米共和党「ブッシュ王朝」の3代目となるジェブ・ブッシュ(Jeb Bush)元フロリダ(Florida)州知事(61)は、立候補を決断することになるだろう──前大統領は1日、弟ジェブ氏の次期大統領選への出馬を希望する考えを明らかにした。
米CNNの番組に出演した前大統領は、「出馬してほしい。素晴らしい大統領になるだろう」「弟がどう考えているか全く分からないが、彼がその気になれば、2人で話し合うつもりだ。弟が国内の相当数の場所を飛び回っていることは知っている」などと述べた。
政治生活における自身の将来について思案中のジェブ氏はここ数週間、実際に各地で開催された政治・教育関連の催しや市民イベントなどに出席し、さまざまな団体の反応を探っている。
前大統領は、「(弟は)自分自身の本当の気持ちを確認し、自らの家族に及ぶ可能性がある影響について考えているのだろう」ともコメントした。
フロリダ州知事を2期努めたジェブ氏もすでに、出馬の可能性を排除してはいないことを認めている。同氏は先月、テキサス(Texas)州で行われた父ジョージ・H・W・ブッシュ(George H. W. Bush)氏の大統領在任を祝う記念式典で、「大統領選に出馬するか否かを年末までに決断する」と発言。共和党内の既成勢力に動揺を与えた。
有力候補の大半は、11月に実施される中間選挙の直後に立候補を届け出るとみられており、いくつかの世論調査では、共和党の最有力候補の1人としてジェブ氏の名前が挙がっている。
■世論調査では「首位」
米ABCニュース(ABC News)と同国紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は4月30日、次期大統領戦の各党候補に関する合同世論調査の結果を発表した。共和党の大統領候補にふさわしい人として、ジェブ氏はランド・ポール(Rand Paul)上院議員と同率で首位に立った。僅差で後に続いたのは、同党の大統領候補に名乗りを上げた経験があるマイク・ハッカビー(Mike Huckabee)氏、2012年の大統領選で「副大統領」候補だったポール・ライアン(Paul Ryan)下院議員、クリス・クリスティー(Chris Christie)ニュージャージー(New Jersey)州知事だった。
一方、民主党では第一期オバマ政権で国務長官を努めたヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏が圧倒的な強さをみせた。
「仮に2016年の大統領選がブッシュ氏とクリントン氏で戦われた場合、どちらを支持するか」との質問に対しては、53%がクリントン氏、41%がブッシュ氏を支持すると答えた。
両氏が大統領候補に選出されれば、1992年にビル・クリントン(Bill Clinton)氏とジョージ・H・W・ブッシュ氏が戦った時と同じ「両家の対決」となる。しかし、国民には「王朝」疲れが影響する可能性もある。
米NBCニュース(NBC News)と同国紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)が今週行った世論調査の結果では、バーバラ・ブッシュ(Barbara Bush)元大統領夫人が今年1月、「2、3家族以上の出身者が大統領を目指すべきだ」と発言したことについて、回答者の69%が「同意する」と答えた。
ジェブ氏が大統領選への出馬について親身になって聞いてくれる相談相手を必要としているのであれば、こう語りかける兄がいる──「やあ、ジェブ。アドバイスが必要なら、電話をくれ」。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3014105?pid=0
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