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米ロケット ロシア頼み 制裁前飛びたした懸念 エンジン、有人飛行に影響(東京新聞 2014年4月28日 朝刊6面)
【モスクワ=宮本隆彦、ワシントン=斉場保伸】
ウクライナ情勢の緊迫化で、米欧が28日にも、ロシアに対する追加の経済制裁に踏み切る。ただ、宇宙分野での「ロシア依存」が米国主導の制裁でアキレス腱になるとの懸念がある。米国のロケット生産をロシア製エンジンに頼る現状があるため、優位に立つロシアは、宇宙分野で米ロ協調が続くかどうかは「米国が決めること」と余裕の構えだ。
「ロシアは国外からの供給が止まっても、すべてを自国でまかなえる」。ロシア連邦宇宙庁のオスタペンコ長官は23日付の経済誌ベドモスチのインタビューで、宇宙開発分野での実力を強調した。
自信には事実の裏付けがある。米国が軍事偵察衛星の打ち上げにも使う主力ロケット「アトラス5」が搭載するのはロシア製のRD180エンジン。制裁の報復としてロシアが供給を止めれば、米国の国防計画に深刻な影響が出る。米国のスペースシャトルが2011年に退役した後、国際宇宙ステーション(ISS)への人の往来を唯一担っているのはロシアのソユーズ宇宙船だ。
ヘーゲル米国防長官は3月、米議会でロシア製エンジンに頼る現状を「見直す必要がある」と認めた。ただ新しい国産エンジン開発には数年は必要とされる。シャトルに代わる米スペースX社のロケットは現時点では物資輸送どまり。米航空宇宙局(NASA)によると、有人飛行の実現は早くて17年以降で、それまではロシア依存が続く。
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