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ウクライナ、親ロシア派勢力の強制排除に着手[ロイター]
2014年 04月 16日 01:48 JST
[キエフ/スラビャンスク(ウクライナ) 15日 ロイター] -ウクライナ政府は15日、親ロシア派武装勢力に対する強制排除に乗り出した。武装解除を要求した最後通告から24時間以上が経過しても親ロ派勢力が応じる様子はなく、ウクライナ政府は軍投入に踏み切った。
トゥルチノフ大統領代行は議会で演説し「ドネツク州の北部で対テロ作戦を開始した。ただ、作戦は段階的に行う。この作戦はウクライナ市民を守ることが目的だ」と強調した。
ウクライナ東部のクラマトルスクでは、親ロシア派武装勢力に対する「特別作戦」が開始された。インタファクス通信が国防省の見解として報じた。
インタファクス通信が地元記者の話として報じたところによると、戦闘機が現場付近で急降下した。
別の報道では、ウクライナ軍機が着陸を試みたが、親ロシア派が反撃してきたため、着陸を断念したとの情報もある。
<ロシア派市民脅かされている事実ない>
ロシアは、ロシア語を話す市民の権利を無視し危機を助長したとして、ウクライナ政府を批判している。
だが国連はこの日、「ロシア系コミュニティーに対する攻撃も一部で見られたが、組織だったものではなく、大規模に行われてもいない」との報告書を公表。ロシア系市民が著しく脅かされているとのロシアの主張に疑問を投げかける格好となった。
北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長は、ルクセンブルクで開催された欧州連合(EU)国防相会合で記者団に対し、ウクライナ危機に関し「ロシアが深く関与しているのは明らかだ」と述べた。
一方、ロシアのラブロフ外相はウクライナ東部・南東部で親ロ派武装勢力による危機をあおっているとの見方を否定。
17日に開催される米ロとEU、ウクライナによる外相レベルの4者会談を控え、「武力行使は交渉の機会を阻害する」として、ウクライナ政府に自制を求めた。
<ウクライナへの天然ガス供給を開始>
ロシアがウクライナへのガス供給を停止するとの懸念がくすぶる中、ドイツのエネルギー大手RWE(RWEG.DE: 株価, 企業情報, レポート)は、ポーランド経由でウクライナへの天然ガス輸送を開始した。
RWEによると、供給されるガスはロシア、ノルウェー、EU産がそれぞれ3分の1程度を占めるとみられ、欧州の卸売価格で販売される。
ポーランドでパイプラインを運営するガス・システムは、同国経由のウクライナへの供給が1日当たり400万立方メートル、年間で15億立方メートル相当だと明らかにした。
*内容を追加しました。
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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA3E06H20140415?sp=true
- ウクライナの親ロ派勢力強制排除は必要=米ホワイトハウス:「政府は法と秩序を提供する責任」:キエフ騒動とは違う“二枚舌” あっしら 2014/4/16 03:59:49
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