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米国支配層の狙いは、中国支配層(共産党)を経済金融政策や国際政策について自分たちの枠内に引きずり込むことである。
対中技術移転に制約を設けているのは、中国が急速に力を付け勝手に飛んでいくのを防止したいからである。
また、日本などを使って中国を揺さぶるのは、中国が、そのような状況を制御してくれる米国の存在意義を認めて擦り寄ってくることを期待しているからである。
日本もだが、中国は、地域第一の大国として、米国の手を借りることなく、地域内の諸国家と平穏に協調しながら問題を解決していくという姿勢を見せなければならない。
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言行不一致は米国の対中政策の重大欠陥
2014年04月10日13:28
米国のヘーゲル国防長官は3日間の訪中期間およびその前に「米側は平和で安定した、繁栄する、責任ある中国の台頭を歓迎する」「米国の『アジア太平洋リバランス』戦略は中国封じ込めのためではない」と数度、改めて公に表明した。(文:華益文・国際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
中国の大衆からすると、これは聞いて心地の良い、積極的な発言だが、同時に心にもない発言なのではないかと疑念を禁じ得ず、中米関係の事実と照らし合わせると、なおさらに言行不一致の印象を受ける。
確かに米国の対中政策は対中封じ込め政策と単純に概括することはできない。そうでなければ、中米関係における多くの現象の説明がつかない。両国間の年間貿易額はすでに5000億ドルの大台を突破し、人的往来は延べ300万人を超え、各レベル、各分野の対話・協力メカニズムは90以上に上り、両国は多国間、二国間、地域、そしてグローバルな問題において緊密な協議、調整、協力を行っている。言い換えるなら、中米は全体的に言って封じ込めと反封じ込めの関係ではない。
だが同様に、米国の対中政策に対中封じ込めの側面があることも否定できない。そうでなければ、中米関係における少なからぬ現象の説明が同様につかない。米国は対中ハイテク製品輸出および対中ハイテク協力に最も広範かつ厳格な規制を加えている国であり、時に荒唐無稽のレベルにまで達している。ましてや軍事装備・技術の対中輸出は言うまでもない。米国による台湾への武器売却、米艦艇・航空機による対中接近偵察、中米両軍交流を制限する差別的法律が、両軍関係発展の三大障害となり、米国に対する中国の戦略的信頼に深刻な影響を与えている。米国の「アジア太平洋リバランス」戦略は中国のみに焦点を定めたものではないが、米国は中国と近隣国との領有権および海洋権益紛争を利用して、離間を煽り、一方の側につき、一方の肩を持ち、日本やフィリピンの後ろ盾になっている。
米国の対中政策の二面性が中米関係を複雑にし、中米関係の発展プロセスを常に様々な摩擦に満ちたものにし、しょっちゅう衝突をもたらしている。現段階で中米関係における最大の摩擦は、中国の台頭の勢いが止らないことと、米国が唯一の超大国としての地位を維持しようとしていることによる摩擦だ。これに政治制度が異なり、戦略面で十分な相互信頼を欠くことが加わり、同じ「地球村」にいながら疑い合う、同床異夢の関係となっている。戦略面の競争と協力が併存することが、中米関係の顕著な特徴となっている。
米側は中米関係の重要性と特徴を十分に認識している。ヘーゲル長官は「米中は友人であると同時に競争者でもあるが、敵でないことは確かだ」と明確に表明した。米側は中国側と中米の新型の大国間関係を構築し、歴史上の大国が対立へと向かった「トゥキディデスの罠」にかからないようにすることに同意している。米国の指導者は「両国関係はゼロサムゲームではない。双方は戦略的に将来まで見通し、建設的姿勢で米中関係を発展させ、対話を強化し、協力を深め、溝を管理・コントロールし、良い競争を行う必要がある」と繰り返し述べている。米側のこうした見解と姿勢は中国側と基本的に一致し、中米関係発展の必要性に合致するし、中米の新型の大国間関係構築の道でもある。
だが道を知るは易く、道を行くは難しだ。正しい認識と積極的な姿勢の表明を実際の行動に変える面で、米側にはまだ大きな欠落がある。中米両軍関係の三大障害を取り除く面で、米側はいまだに具体的進展がない、いや、全く進展がない。米側は中国の協力から利益を得ることを期待する一方で、中国の核心的利益をないがしろにし、さらには明に暗に他国を煽って中国と張り合わせ、台湾、チベット、新疆ウイグルなどの問題で中国の内政に干渉してはならない。
両軍関係は中米関係の重要な構成要素であると同時に、長年にわたり中米関係の立ち後れた部分となっている。両軍が健全で安定した、信頼できる関係を構築できるか否かは、両国が新型の大国間関係の構築に成功するか否かに直接関わる。双方は両国が広範な利益を共有することを明確に認識し、協力が双方にもたらす多大な利益を深く実感し、かつ両国間の衝突・対立の潜在的危険性を予見している以上、ためらうことなく非衝突、非対立という守るべき一線を堅持し、尊重し合い、ウィンウィンの思考、ウィンウィンの措置によって、ウィンウィンの結果を実現すべきだ。
封じ込めと反封じ込めが中米関係のキーワードとなってはならない。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年4月10日
http://j.people.com.cn/94474/8594307.html
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