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「「ガーディアン」紙 ラブロフ外相:ウクライナを不安定化させているのはロシアではない。 和訳の全文」
http://sun.ap.teacup.com/souun/13887.html
2014/4/11 晴耕雨読
在日ロシア連邦大使館のツイートより。
https://twitter.com/RusEmbassyJ
ロシア連邦のS.V.ラブロフ外務大臣の「ガーディアン」紙への寄稿 『ウクライナを不安定化させているのはロシアではない』 和訳の全文
https://t.co/ac8PoZMWOvhttps://t.co/oBRHCvQ47y http://t.co/288SBQ8YZF
「ガーディアン」紙 ラブロフ外相:ウクライナを不安定化させているのはロシアではない。
西側は必要以上に緊張を激化させている。
しかし、私たちが今すぐにでも協力を開始しなければ、カオスが優勢となってしまう。
今日ウクライナが経験している深刻で包括的な危機はロシアに大きな不安を呼んでいる。
私たちは、20数年前に独立したばかりで、主権国家として自立するために極めて困難な課題を解決しなければならないこの国の状況を良く理解している。
ウクライナが直面している課題のひとつに、往々にして異なる歴史・文化的ルーツをもち、異なる言語を話し、自分たちの過去と現在、そして自国の国際関係発展の展望に対して異なる評価を持つ多様な地域間の利益バランスを模索することがある。
独立国家ウクライナを支援するためにロシア以上のことをした国はない。
とりわけ、私たちは長年にわたってエネルギー資源の価格を低く設定することでウクライナ経済を支援してきた。
今回のウクライナの危機の最初期の昨年11月、統合プロセスの協調の道を議論するためにウクライナ・ロシア・EUの緊急協議を実施するというキエフの案を私たちは支持した。
EUはこれを断固として拒否した。
米国とEUはウクライナの内部矛盾をさらに激化させることでウクライナに西か東かという痛みを伴う選択を迫ろうとしていた。
ウクライナの現状も考慮せず西側の影響力の伝導役と見なされた政治運動に対して集中的な支援が実施された。
しかもこれはウクライナ憲法に真っ向から違反して行われた。
2004年、EUからの圧力を受けて憲法に規定のない第3回決選投票が実施され、ユシェンコ大統領が勝利したときも同様であったし、今回、米国やEU諸国の大臣や公人が直接参加して実施された強制的な街頭抗議行動によって非民主的方法でキエフの政権奪取が行われたときも同様で違法だった。
ヨーロッパ大陸におけるパートナー関係強化のための尽力をロシアが台無しにしたという主張は事実と合致しない。
むしろ、ロシアは然るべき条約締結を提案することで、欧州大西洋地域における平等で不可分な安全保障体制の構築に一貫して賛成してきておる。
西側諸国は数々の約束とは裏腹に数回にわたってNATO拡大の波を起こしNATOの軍事インフラを東へ移動させ、ミサイル防衛計画の実現に着手した。
EUの「東方圏」プログラムはいわゆる「焦点国」をEUに強固に縛り付け、ロシアとの有益な協力の可能性を封じ込めることを目的としている。
セルビアからコソボ、コモロ諸島からマヨット島の離脱を演出した人々がクリミア住民の自由な意思表示に疑義をはさもうとする試みはあからさまなダブルスタンダードとしか捉えようがない。
今日、ウクライナの未来にとっての最大の危険が過激派勢力やネオナチが煽るカオスの拡大であることに目をつぶろうとする試みもこれに劣らず懸念を呼ぶ。
ロシアはできる限りのことを行い、一日も早いウクライナ情勢の安定化を促進するつもりである。
ウクライナ安定化のため、実施すべき、相互に関連する行動 (1)
ウクライナ全地域の法的権利と利益を考慮できる現実的な憲法改革を実施する。
新憲法はロシア語を第二公用語にするというウクライナ南東地域の度重なる呼びかけに応えなければならないと考える。
ウクライナ安定化のため、実施すべき、相互に関連する行動 (2)
ウクライナ法に規定された中立的立場を確実に保障する。
これによりウクライナは不可分の欧州安全保障体制の繋ぎ役となることができる。
ウクライナ安定化のため、実施すべき、相互に関連する行動 (3)
ウクライナ国内での「右派セクター」およびその他の極右ナショナリスト勢力の非合法武装部隊の活動を停止させるため、緊急対策を実施する。
私たちは誰かに何かを押しつけているわけではない。
ただ、先ほど指摘した3つのことをしなければ、ウクライナがこの危機の更なる深みにはまり、予測不可能な結果となることが目に見えているのである。
この目的を達成するための国際的尽力に参加する用意がある。
3月31日にワイマールに集まったドイツ、フランス、ポーランド外相が2月21日付協定の履行を求めた呼びかけを支持する。
ウクライナと「東方パートナーシップ」諸国も参加して、ロシア・EU協議の実施に関する「ワイマール・トライアングル」の提案も支持する。
現代世界は保育士が自分の裁量で罰を与える幼稚園ではない。
ブリュッセルでのNATO外相会合でなされた好戦的な発言は、情勢緩和の要請に応えるものではない。
緩和は論調から始めなくてはならない。
不当に緊張を激化させることはやめて、真剣な共同作業に戻る時期が来ている。
『注意』 S.V.ラブロフ外相はTwitterアカウントを持っていません。
最近、本人になりすました偽アカウントが数多く作られているため、ご注意ください。
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