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マレーシア機墜落の闇 真相覆う政府の腐敗〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140410-00000000-sasahi-asia
週刊朝日 2014年4月18日号
マレーシア航空機が消息を絶ってから早1カ月。機体の残骸の可能性がある物体がインド洋上で見つかったものの、ブラックボックスの回収も難航している。各国が捜索に協力しているなか分かってきたのは、航空機の行方ではなく、マレーシア政府の腐敗だった。マレーシア在住ジャーナリストの末永恵氏が取材した。
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世界航空機事故史上例を見ない謎に満ちたマレーシア航空機失踪事件。南シナ海上空で “消えた”MH370便は1カ月経っても見つからず、事態は迷宮入りする可能性も出てきた。
ミステリー小説を地で行くようなこの事件。その謎解きをするうち欧米メディアがたどりついたのが、マレーシアの政治腐敗だ。
今回、マレーシア政府は軍事情報などの国家機密という名の下に情報統制を敷き、外国のメディアから非難囂々(ごうごう)なのだ。
「自国の腐敗した政治状況をこの事故で暴かれたり、国の恥を世界のメディアが明らかにしないようコントロールしている」(CNN上級国際特派員のジム・クランシー氏)
そんな中、英国誌「エコノミスト」(3月15−21日号)がマレーシアで発禁になった。同誌は世界190カ国以上で販売され、発行部数約160万部を誇る老舗の政治経済高級誌だ。
その理由をマレーシア出版統制当局は、「海外からの出版物等への監視は我々の任務で責任」と淡々と話す。同誌はこれまで、マレーシアが世界有数の「縁故資本主義」だとの批判を展開。さらに、野党指導者のアンワル元副首相が同性愛行為で有罪判決を受けたことの不当性や、同判決とMH370便失踪との“関連性”を独自理論で展開してきた。
1957年以来の長い強権政治の下、政府が主要メディアの株主として厳しい情報統制を敷いてきたマレーシア。最大紙「ザ・スター」の幹部はこう語る。
「特にマハティール元首相時代、『どのニュースを』『どのページに』と指示され、政府批判などもってのほか。批判じみた報道には制裁が加えられ、ジャーナリストは迫害を受けてきた」
アンワル元副首相の有罪判決のニュースは、CNN、BBC、アルジャジーラなど世界のメディアがその日の重要なニュースとして取り上げたが、同政府が「センサー」(検閲)したマレーシアでは放映されることはなかった。
「縁故資本主義」は、政府系投資会社が経営するマレーシア航空にも影を落としている。同社幹部が語る。
「機内食のピーナツはアブドラ前首相の弟の関与する企業が25年契約で落札し、今後10年は安泰といわれている」
マレーシアの政治腐敗が黒い霧のように視界をふさいでいるのだ。
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