http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/438.html
Tweet |
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201404080000/
2014.04.08
ネオコン(アメリカの親イスラエル派)など「西側」の一部支配層は全世界を制圧するプロジェクトを展開中である。現在、作戦をシリア、ベネズエラ、そしてウクライナで同時進行させているが、シリアやウクライナでは思惑通りに進んでいないようだ。そこでシリアの反政府軍、つまりアル・カイダに対戦車兵器などを提供、ウクライナではネオ・ナチや傭兵を使って反クーデター派を潰しにかかっている。キエフのクーデター政権を否定する動きがある東部のハリコフでは「反テロリスト作戦」を開始したという。言うまでもなく、アメリカ支配層は自分たちに反対する勢力、邪魔な存在を「テロリスト」と呼ぶ。
世界制覇を夢見ているネオコンの軍事的な教祖はアメリカの国防総省内にあるシンクタンク「ONA(ネット評価室)」のアンドリュー・マーシャル室長だと言われている。このマーシャルの弟子たちはソ連が消滅した1991年、アメリカを「唯一の超大国」と位置づけ、潜在的なライバルを力で押さえ込む姿勢を鮮明にした。そして翌年に作成されたのがDPG(国防計画指針)の草案。
このDPGは好戦的な代物。支配層の内部でも危険視する人がいたようで、メディアに草稿がリークされた。そこで書き直されたようだが、この考え方をネオコンは変えない。それは、2000年にPNACというネオコン系のシンクタンクが発表した「米国防の再構築」に反映されている。
この報告書を作成したプロジェクトでリーダーを務めたひとりで、ネオコンの大物としても知られているロバート・ケーガンが結婚した相手は、バラク・オバマ政権で国務次官補を務めているビクトリア・ヌランド。ウクライナのクーデターで黒幕的な役割を果たしている人物だ。なお、PNACは2006年に活動を停止させている。
ネオコンはNATOを自分たちの軍隊として使っているのだが、この軍事同盟も一枚岩ではなかった。英米派と独仏派に分かれていたのだ。フランスは創設当初からのメンバーだが、1966年に軍事機構から離脱している。その翌年にはSHAPE(欧州連合軍最高司令部)をパリを追い出してしまった。
その一因は、1962年のシャルル・ド・ゴール仏大統領暗殺未遂にありそうだ。実行グループは1961年に創設されたOASと呼ばれる組織のメンバーに所属、OASは「NATOの秘密部隊」につながっていた。
そうした背景もあり、1991年にフランスのフランソワ・ミッテラン大統領とドイツのヘルムート・コール首相は米英からの自立を目指し、「WEU(西ヨーロッパ連合)」や「ユーロ軍」の実現を訴えたが、アメリカに潰されている。
2007年にフランスの大統領となったニコラ・サルコジは米英に近い人物で、09年にフランスをNATOへ完全復帰させた。2011年に始動したリビアやシリアの体制を転覆させるプロジェクトにフランスが参加した一因はサルコジの存在にあるだろう。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。