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スポーツ界が注目するF1レース、バーレーングランプリが、4月4日から6日まで開催されるが、反グランプリ派などの平和的なデモを鎮圧することのないよう、当局に強く要請する。
これまでのグランプリでも、当局は改革派のデモ隊、王制に反対する活動家、人権活動家などに対して強硬な措置をとってきた。移動の自由の制限やデモ鎮圧など不当な弾圧を行ってきたが、今回こそその過ちを繰り返してはならない。
バーレーンの人びとが、平和的に政府の政策に反対を表明し、人権上の懸念の声をあげる権利は正当であり、尊重されるべきである。
政府はグランプリのボイコットを要求する反政府活動家たちを早くも「売国奴」呼ばわりしている。
さらに、グランプリの期間、警察へのテロなど最近の不穏な出来事にかこつけて、自由の規制を強化する恐れがある。
過去のグランプリ開催中、国内外のジャーナリストは、抗議デモの取材を禁じられ、無許可で取材をした数人はバーレーンから強制的に退去させられた。
2011年のデモから3年たったものの、恣意的な逮捕や抗議活動への弾圧、拘禁中の拷問などが相変わらず続いている。変化はうわべだけであり改革の約束は空手形だった。国のイメージアップにF1を利用することは、国際スポーツイベントという派手なPRで、はびこる虐待をごまかそうとしているにすぎない。
バーレーングランプリの不正義
2012年のグランプリ開催中の4月20日、ハビブさん(当時37歳)は抗議デモに参加中、治安部隊により射殺された。家族は今もなお司法の裁きを待っている。
昨年は、アスフールさん (31歳)とモウサウイさん(38歳)が、政治活動家の収監に抗議するためにF1サーキット内に入ろうとして逮捕された。2人はテロ未遂と、爆発物所持の容疑で起訴された。
アムネスティ国際ニュース
2014年4月1日
http://www.amnesty.or.jp/news/2014/0404_4533.html
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