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アメリカの外交力の低下(中東和平が崩壊の危機に)
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4652450.html
2014年04月02日 NEVADAブログ
ケリー国務長官の”独り相撲”とも言われていました中東和平交渉が行き詰まり、交渉自体が崩壊の危機に瀕しているとAFP電は報じています。
そもそも、中東ではパワーバランスが崩れており、今やロシアが影で力を握っており、アメリカの影響力がかなり低下していることを今回の交渉で露呈していますが、仮に米国が手をひけば、中東は戦乱の渦に巻き込まれ
最悪の場合、イスラエル対イラン(ロシア)間で戦争にまで発展することもあり得ます。
イランの後ろにはロシアが控えており、イスラエル(米国)とイラン(ロシア)の代理戦争となり兼ねないのです。
ケリー国務長官は今日2日の中東訪問をキャンセルしており、事実上和平交渉は崩壊しており、今はまだイスラエルとパレスチナ間の交渉ですが、ここで戦闘が発生しますと、シリア・イランは黙っていません。
イスラエル対パレスチナ(+シリア+ロシア)という対立軸になり、これが拡大していけば、イスラエル対イラン+ロシア+シリア+パレスチナというとんでもない対立に発展しかねないのです。
そうなれば、アメリカはもう手出しできず、イスラエルに自制を促しましてもイスラエルは聞く耳を持たず、
あらゆる反撃をするでしょうから、ホルムズ海峡は封印されることになります。
ロシアは、ウクライナ、北朝鮮、中近東(シリア)で影響力を拡大しており、3つの問題に裏や表で関与しており、
西側は全く対応が後手後手に回っていますが、これはひとえにアメリカ・オバマ政権のレームダック現象に理由があります。
中東が火を噴くかどうか、ここ数日でわかります。
◇
中東和平交渉に崩壊の危機、米国務長官 中東訪問を中止
2014年04月02日 08:44
【4月2日 AFP】イスラエルとパレスチナは1日、米国のジョン・ケリー(John Kerry)国務長官が仲介している和平交渉を崩壊させかねない動きをそれぞれ発表した。これを受けてケリー氏は、この2日間で2度目となるはずだった中東訪問を中止した。
ケリー氏は3月31日遅く、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相と2時間にわたって会談し、その後パレスチナ側の交渉担当者らと会った。翌4月1日午前、同氏はネタニヤフ氏と再び会談し、その後ひとまずイスラエルを離れた。
ケリー氏は難航している和平交渉の期限を当初の今月29日から延期するようパレスチナ側を説得するため、2日に再度中東を訪問することになっていた。
しかしケリー氏がイスラエルを出てから数時間後に、イスラエルが東エルサレム(East Jerusalem)に新たに建設する入植住宅708戸の入札を実施することが明らかになった。米国は、入植の凍結を求めていく方針を固めていた。
その後程なくして、今度はパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長が、15 の国連(UN)機関と国際条約に加盟申請すると表明した。これは、ケリー氏の仲介で昨年7月に始まった9か月間の和平交渉の間は行わないと約束していたことで、それをほごにした形となった。
アッバス氏の発表の直後、米国務省の高官が「明日(2日)の訪問は取りやめる」と述べた。
イスラエルは昨年7月の和平交渉再開時に、拘束しているパレスチナ人受刑者104人を4回に分けて釈放すると約束し、これがイスラエルとパレスチナの双方が再交渉に応じる前提条件となっていた。これまでに3回の釈放が行われたが、イスラエルが4回目の26人の釈放を拒否したため、米国が仲介する中東和平交渉は崩壊の危機に直面していた。
交渉は複数の問題で行き詰まりを見せており、その1つがイスラエルによるパレスチナ人居住地への入植拡大問題だ。パレスチナ側は、東エルサレムなどへの入植住宅の建設凍結を要求している。(c)AFP/Hossam EZZEDINE, John DAVISON
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