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キエフを「西側」の傀儡は制圧した。その制圧で中心的な役割を果たしたのがネオ・ナチ。「西側」の政府、メディア、あるいは「革新勢力」は、キエフを制圧した勢力に全ウクライナが従うべきであり、それこそが「民主的」だとしている。キエフを制圧して暫定政権を樹立したのはネオ・ナチや同盟者のオリガルヒ。そのオリガルヒを操っているのは「国境なき巨大資本」だ。
かつて、日本は中国を侵略した。その際、首都の南京を制圧すれば中国を支配できると考えていたようだが、都市を支配しても周囲は支配できず、逆に囲まれる形になった。首都のキエフを支配した勢力がウクライナを支配するという思い込みは、当時の日本人と似ているが、現実と双六は違うのだ。
ひとつの国を治めるためには、庶民から支持されなければならない。ウクライナの西部では「反ロシア感情」や「西側」のプロパガンダによる「EU幻想」もあり、これまでは巨大資本にとって都合の良い状況もあったが、実際に巨大資本の政策が実行に移され、その本性が表れれば反発が出てくる。かつてロシア領だった東部や南部ではすでに反キエフの動きが出ている。
支配者はそうした反抗を暴力、恐怖で押さえ込もうとするが、それには限界がある。ラテン・アメリカでは巨大資本の傀儡である軍事独裁政権が「死の部隊」を編成、そうした資本のカネ儲けにとって邪魔な人びとを拉致、監禁、拷問、殺害して支配したのだが、結局は崩壊している。
ラテン・アメリカではアメリカの軍や情報機関から訓練を受けた軍人がクーデターを起こし、そのまま独裁者になったが、ウクライナではネオ・ナチをオリガルヒが使うという形になっている。問題はネオ・ナチをコントロールできるかということだが、すでに、それが困難だということが明確になってきた。そのひとつの結果が右派セクターを率いていたひとり、アレキサンダー・ムージチコの「処刑」だ。ところが、この殺害に対する報復を仲間は叫びはじめた。
こうした右派セクターの抗議行動をEUのキャサリン・アシュトン外務安全保障政策上級代表(外交部門の責任者)は批判しているが、彼女はネオ・ナチが行ってきた残虐な行為、狙撃を隠蔽したひとりだ。
エストニアのウルマス・パエト外相から「全ての証拠が示していることは、スナイパーに殺された人びと、つまり警官や街に出ていた人たち双方、そうした人びとを同じスナイパーが殺している。同じ筆跡、同じ銃弾。実際に何が起こったかを新連合(暫定政権)が調査したがらないほど、本当に当惑させるものだ。スナイパーの背後にいるのはヤヌコビッチでなく、新連合の誰かだというきわめて強い理解がある。」(http://www.youtube.com/watch?v=ZEgJ0oo3OA8)「新連合はもはや信用できない。」(http://www.youtube.com/watch?v=ZEgJ0oo3OA8)という報告を受けた際、「議会を機能させなければならない」(http://www.youtube.com/watch?v=ZEgJ0oo3OA8)と応じたのである。議会を機能させ、「西側」の巨大資本にとって都合の良い政策を推進させようとしたわけだ。実際、そうした法案を成立させている。アシュトンに右派セクターを批判する資格はない。
シリアでも真相が発覚すると、「悪玉」と「善玉」を作り上げ、「悪玉」を処分する形で問題を誤魔化そうとした。これは「西側」の常套手段。ウクライナでは右派セクターを「悪玉」にして粛清するつもりかもしれないが、簡単にすまない可能性がある。
選挙で民主的に選ばれたビクトル・ヤヌコビッチ大統領を「西側」の「国境なき巨大資本」に支援されたネオ・ナチがキエフを火と血の海にして倒し、憲法を無視した形で出現したのがウクライナの暫定政権。ウクライナ国民に選ばれた政権ではないわけだが、勝手に「西側」の金融資本と取り引きし、「新自由主義化」を進めている。キエフ以外の地域で違法政権に反旗を翻し、クリミアのように本来の所属国、ロシアへ戻ろうとするのは自然なことだ。
この自然な流れを変えるためにはロシア軍に侵攻してもらいたいのだろうが、今のところ、そうした動きは見せていない。クリミアにロシア軍が攻め込んだという話は嘘だった。1990年代から部隊が駐留しているだけ。このことを本ブログでは説明済みだ。「西側」は挑発に乗らないウラジミール・プーチン露大統領に手を焼いているに違いない。
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