というギャグ思い出した

　ドイツは謝罪などしていない。ドイツは「過去を忘れない」そして和解が大事」と言っただけだ。パククネはドイツの戦後の歴史も学んで物を言えだ。
　1985年にワイツゼッカー大統領が行なった有名な演説『荒れ野の４０年』はWikiで読める。その演説で、ドイツは国として犯罪を犯したとか、謝罪するとかは一言も言っていないし、そのような考え自体、国民に持たせようとはしていない。ドイツが行なったホロコーストは犯罪だがそれを行なったのはナチスの少数の人間だと明言している。
　ドイツ国民はその過去を否定するのではなく「それを覚えて忘れない」そして「和解する」ことが大切だと述べている。‘ドイツという国が周辺諸国に謝罪した’などという大雑把な話は幻想でしかない。ドイツという国あるいは国民には罪はないから単に「覚えて」「和解する」と述べている。演説からそれがよく見える。以下抜粋…

『一民族全体に罪がある、もしくは無実である、というようなことはありません。罪といい無実といい、集団的ではなく個人的なものであります。』
『今日の人口の大部分はあの当時子どもだったか、まだ生まれてもいませんでした。この人たちは自分が手を下してはいない行為に対して自らの罪を告白することはできません。』
『ユダヤ民族は今も心に刻み、これからも常に心に刻みつづけるでありましょう。われわれは人間として心からの和解を求めております。 まさしくこのためにこそ、心に刻むことなしに和解はありえない、という一事を理解せねばならぬのです。』
　そして、ソ連は２千万人の犠牲を出したするが、演説の中でこの最大被害者は反ドイツをしないと言っている、としっかり（ちゃっかり）披露している。いわく…
『ソ連共産党のゴルバチョフ書記長は、ソ連指導部には大戦終結40年目にあたって反ドイツ感情をかきたてるつもりはないと言明いたしました。ソ連は諸民族の間の友情を支持する、というのであります。』

　さらにドイツに学べという前に根本的に大事なことがある。
ナチスドイツのホロコーストと日本の大東亜戰爭を同じと見るのは、知っていて言としたら欺瞞だし、知らずに言うのは愚かである、ということだ。ナチスドイツが行なったのは組織的計画的民族抹殺である。日本の戦争目的は国家の自存保障で、ドイツとは動機も目的も戦場も違う。
それを日本はドイツ、イタリアと３国同盟を結んで連合国相手に戦争をした、という共通項のみをとらえて、「罪」を問うのはまやかし以外の何物でもない。

日本人のなかにもドイツに学べと言われて、そうかと思うひとがいるなら、それは朝日売国新聞がワイツゼッカー演説を捻じ曲げて日本を断罪しようとした報道に誤魔化されたと知るべき。かつて細川護煕は首相のときにそれを真に受けて日本も習おうと言った愚昧を思いだす。