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(回答先: Re: 米国地政学の衰退なのか、果て又覇権のつるべ落とし現象なのか。それだけでは理解不能のウクライナ騒動 投稿者 仁王像 日時 2014 年 3 月 20 日 20:51:19)
「テロ帝国アメリカは21世紀に耐えられない ― アメリカによるテロの歴史」桜井 春彦/三一書房‘05年の15章とあとがきから抜粋。
第15章 21世紀のアメリカ
≪アメリカに21世紀はあるのか?≫
アフガニスタン攻撃からイラク戦争で軍需産業は息を吹き返し、IT産業も国民監視技術というビジネス分野を得た。一部の大企業、一握りの富豪たちにとってはバラ色の世界を取り戻したことになるかもしれないが、地上では真っ赤な血が流されている。
企業の経営内容が改善されたといっても、アメリカの国家財政が破綻に近づいている事実に変化はない。いや、軍需産業が儲けた分だけ、財政問題は深刻化している。
軍需産業は平和の時代に存在価値はない。戦争を続ければ国家財政が破綻してしまう。その矛盾を解決するためには、どこからか資金、あるいは資産、利権などを盗んでくる必要がある。かつては領土(耕作地)の拡大、市場開放(開国強要)、さらに資源の支配、賠償金、第二次大戦後には敗戦国が略奪していた物資・財宝を戦勝国が略奪したとも言われている。
ともかく、戦争という非生産的な活動を続けるためにはどこからか資金を補填しなければならない。1990年代には日本も随分、アメリカに貢献した。そうした補填ができなくなったとき、軍需産業を中心とする支配システムは崩壊するしかない。国の将来を考えるならば、軍需産業と決別しなければならないのだ。
勿論、戦争の支持者が存在することも事実だ。…国民の支持を失った(あるいはそれを見通した)支配層は管理システムを強化しようとする。いわゆるファシズム化である。2001.9.11を境にしてアメリカ社会がそうした方向へ急速に向かい始め、日本も追随している。
しかし、国民から支持されない体制は早晩、崩壊するしかない。アメリカが21世紀を生き残るためには、まず秘密工作という名のテロをやめて世界の人々からの信頼を回復する必要がある。
かつて、全世界に植民地を建設していたヨーロッパ諸国は時代の流れを理解して、未だに暴力のみに頼ろうとするアメリカのブッシュ政権とは別の道を歩いている。ところが日本には「弱肉強食神話」にしがみつき、「唯一の超大国アメリカ」の尻を追いかけていれば好い目を見られると錯覚している人も少なくない。アメリカのキリスト教原理主義者と同じように、力を崇拝しているのだ。
こうした人々は、武力を行使するために必要な戦費をどうするかを考えていない。軍事力の行使に積極的なネオコンはアメリカの破綻を気にしていないようだ。
いずれにしろ、アメリカの「破綻」はますます現実味を帯びてきた。アメリカが破綻した時の対策を練る時期に来ているのだ。その先にどのような未来が待っているかは、これから人々がどのような準備をするかにかかっている。
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