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<ウクライナ>露、艦隊基地「死守」の構え クリミア編入も
毎日新聞 3月2日(日)13時31分配信
【モスクワ田中洋之】ロシアのプーチン大統領は、政変で混乱が続くウクライナに軍事介入することを決めた。同国南部クリミア半島セバストポリにあるロシア黒海艦隊基地を「死守」するほか、将来的にクリミア自治共和国のロシア帰属も視野に入れている可能性がある。ウクライナへの軍事介入と国家分裂につながる動きは、同国の新政権や欧米が反発するのは必至で、クリミアをめぐり新たな「冷戦」が生まれる恐れもある。
ロシア大統領府の発表によると、ウクライナへの派兵はクリミアなどに多いロシア系住民や駐留ロシア兵らの安全確保が目的とされる。帝政ロシアが併合しソ連時代にウクライナに移管されたクリミアは、人口の6割をロシア系が占める。ロシアは2008年のグルジア紛争でも、南オセチアのロシア系住民の保護を名目に軍事介入した。
クリミアは大統領を解任されたヤヌコビッチ氏の支持基盤で、親欧米路線を取る新政権への反発が強い。ロシア系住民の間ではウクライナから分離してロシア連邦に加入すべきだとの意見が強まっていた。自治共和国では将来の地位に関する住民投票が3月30日に実施される予定で、この結果をもとにロシア連邦への加入論が一気に高まることも予想される。
クリミア入りしているロシア政権与党「統一ロシア」のビャトキン下院議員は2月28日、ロシア通信に対し、クリミアのロシア系住民へのロシア国籍付与や自治共和国のロシア連邦編入について、「可能性を探るだけでなく、ロシアの義務として検討しなければならない」と指摘。実現に向けた法整備に前向きの考えを示した。
ロシアはグルジア紛争で、グルジアからの独立を宣言していた南オセチアとアブハジアの国家承認に踏み切った。今回もクリミアの独立承認やロシア連邦編入をシナリオに描いている可能性はある。
一方、ロシアの軍事介入にウクライナ新政権が反発するのは確実で、両国軍の本格的な戦闘に発展する恐れがある。またウクライナでは今回の政変で反ロシア色の強い民族主義勢力が台頭しており、パルチザン的な反抗に出て泥沼化することもありうる。
欧州とロシアにはさまれたウクライナは地政学的に要所であるだけに、軍事衝突となれば欧州の安全保障を揺るがすことになる。
最終更新:3月2日(日)15時9分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140302-00000020-mai-eurp
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