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阪神・淡路大震災、縦揺れ説再び 日本地震学会で報告へ 神戸
神戸新聞NEXT 10月20日(火)7時30分配信
26日から神戸で開かれる日本地震学会で、神戸大名誉教授や阪神高速の元構造技術者らのグループが、阪神・淡路大震災で構造物に壊滅的な被害をもたらしたのは、定説である横揺れ(水平動)に加え、地震計では観測されない縦揺れ(上下動)だったとの説を報告する。震災直後は人々の体感や建物の壊れ方から有力視されたが、データがなく現在は否定されている。グループは「地震学は上下動の存在に目を向けるべきだ」と問題提起している。(森本尚樹)
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岩盤力学が専門の桜井春輔・神戸大名誉教授や、阪神高速で高架橋の点検業務を管理していた前原博・地球システム総合研究所非常勤上席研究員ら。
縦揺れ説は、多くの人の「下から突き上げる衝撃」などの体感や、上下に圧縮されたような構造物の破壊形状から浮上。被害を調査した神戸市も「縦揺れを考慮した耐震設計が求められる」と認めていた。
だが、地震計は縦揺れを起こす縦波について、初期微動としてはあったが、破壊力のある衝撃波をとらえていなかった。観測データが公表されると、縦揺れ説は下火に。旧建設省も高架道路倒壊の原因を「設計を上回る大きな水平方向の地震力」とし、震災後に改定された耐震基準も強い上下動を考慮していない。
「横揺れ破壊」が定説になる中、グループは「縦波の衝撃波が観測されなかったのは、縦揺れは周波数が極めて高いため、既存の地震計では拾えなかった」と指摘。明石海峡を航行中だったフェリーから「潜水艦がぶつかったような大きな衝撃があった」との証言があることから、地震の縦波が被害をもたらす「海震(かいしん)」の実例とし、根拠に挙げる。
また、上部のコンクリートが砕け散ったものの、鉄筋は横に折れたり曲がったりしていなかった橋脚や、鉄筋がちょうちんのようにたわんで倒れた橋脚から、縦揺れで圧縮したり、引っ張られたりした破壊だと推定する。
桜井名誉教授は「震災20年を迎え、もう一度原点に立ち戻り、内陸直下地震における上下動の研究を重点的に行うべきだ」と話している。
【地震波】 地震で地上に伝わる波は、主にP波とS波がある。P波(縦波)は進行方向に向かって伝わり、S波(横波)は横にたわみながら伝わる。P波が地上に垂直に伝わると縦揺れとなるが、既存の地震計では「初期微動」として観測される。一方、S波が地上に垂直に伝わると横揺れとなり、大きく揺らす「主要動」として観測される。S波が縦揺れをもたらすこともある。
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最終更新:10月20日(火)8時4分
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