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宮城県沖で頻発する有感地震 専門家は「楽観視できず」と警鐘
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/166539
2015年10月17日 日刊ゲンダイ
東日本大震災からすでに4年7カ月経つが…(C)日刊ゲンダイ
東北地方でまた不気味な動きだ。10月に入って宮城県沖で有感地震が頻発している。
15日16時過ぎ(M3.8)、14日0時過ぎ(M4.4)、13日5時前(M3.7)と21時過ぎ(M3.4)と今週は連日発生している。先週も起きていて、6日夜から7日午前中にかけて6回も揺れた。
日本気象協会のHPによると、「震源地ごとの地震観測回数」は宮城県沖がトップの55回(2015年7月7日〜10月15日)だ。しかも、上位5エリアは、福島県沖(21回)、茨城県沖(21回)、岩手県沖(20回)、茨城県南部(18回)とすべて東北地方である。
そこで気がかりなのは、11日に報じられ、注目されている東北大などの研究グループが行った調査結果である。宮城県の沖合の深さ7000メートルの海底に設置した観測機器で海底の動きを調べたところ、「プレート境界で再びひずみがたまり始めている可能性が高い」ということが分かったのだ。
今年2月にも、筑波大などの研究チームが英科学誌「ネイチャー・ジオサイエンス」で、「東日本大震災の震源域のエネルギー状態が、震災前と同じレベルに戻った可能性」を指摘している。同大のボグダン・エネスク准教授は本紙に「震源域でエネルギー状態が急速に回復しています。年内なのか、どのような規模で起こるかはわかりません。ただ、震度7クラスの地震がいつ起こってもおかしくありません」と語っていた。
再び東日本での大地震リスクは高まっているのか。武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏(地震学)は言う。
「過去の調査結果などから海溝型の地震は数十年あるいはもっと短い単位で繰り返す特徴があります。巨大地震があっても翌日には、“次の地震”向けてプレートはひずみをつくり始める。現在、地震が頻発している東北地方は“楽観視”できません」
地震が多いエリアには「福島県沖」も入っている。いまだに放射能を放出している福島原発があるだけに、警戒するに越したことはない。
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