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http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700/13308699.html
東海地震と浜岡原発、日本の最も喫緊の課題は浜岡原発廃炉では?
噴火や洪水が話題に登っていますが、日本で最も喫緊の対策が必要なのが浜岡原発だと思います。
1号炉と2号炉は廃炉が決定され、既に使用済み核燃料は敷地外へ運び出されているということです。
しかし、3号機から5号機は再稼働を目指していて、核燃料もそのままあるはずです。
3号機は2010年11月29日以来、4号機と5号機は2011年5月14日以来運転停止をしています。そのため、半減期の短い放射性物質はかなり減少しているはずですが、それでもまだまだ崩壊熱はあるはずです。つまり、冷却が止まれば過酷事故化してしまう可能性があるのです。原子炉建屋のプールに使用済み核燃料があるわけで、中部電力のホームページ( http://www.chuden.co.jp/energy/hamaoka/hama_jisseki/shiyozumi/index.html?cid=ul_me )によると、
2014年度末現在で、3号機プールには2,060体、4号機プールには1,977体、5号機プールには2,527体、合計で6,564体の燃料集合体が保管されている様子です。2014年度末の記載までしかないということは3号機から5号機は原子炉にも停止時のまま核燃料が装てんされたままである可能性があることを示しています。
浜岡原発に付いて、もう一つ危惧するのは、乾式キャスクでの保管が2018年からとなっていること( http://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/3240937_19386.html )です。しかも、その容量は400トン・ウラン規模(燃料集合体で約2,200体)ということで、現状でプールにある量の三分の一程度しか、乾式キャスクでの保管が予定されていないのです。
浜岡原発は全て沸騰水型原子炉ですから、プールは原子炉建屋の上部に設置されています。当然、原子炉のすぐ横であり、どちらかが何らかの形で苛酷事故化してしまえば、両方ともが過酷事故化してしまうことになります。
使用済み核燃料の発熱量の変化がhttp://jolisfukyu.tokai-sc.jaea.go.jp/fukyu/mirai/2009/7_3f7_8.htmlに載っています。これによると、軽水炉のウラン燃料は5年経過しても使用済燃料1t当たり2.5kw程度の発熱があるようです。
100kJ/h=1/36kWですから、1kwは3600kj/hです。1ジュールは0.24カロリーです。1ジュールのエネルギーがあると1ccの水が0.24度温度が上がると言うことになります。1kwは3600×240カロリーの熱量が一時間当たり発生していることになります。これを計算すると1kwは毎時864キロカロリーとなります。
使用済燃料1t当たり2.5kwですから、毎時2160キロカロリーの発熱があることになります。1キロカロリーは1リットルの水の温度を1度上昇させる熱量です。2160キロカロリーとは、1トンの水の温度を2度以上上げることが出来る熱量です。
燃料集合体が2200本で400トン程度ということですから、仮に、現状でプールにある約6500体のうち3分の1が1t当たり2.5kw程度の発熱をするとすると、非常に大まかに考えて、約6500体は1200トンであり、その3分の1の400トンが1トン当たり2.5kwの発熱をするので、全体としては1000kw程度の発熱量があることになります。1000kwとは毎時864000キロカロリーです。これは、1トンの水の温度を864度上げることが出来る熱量です。仮にプール内に1000トンの水があるとすると、一時間で一度程度温度が上昇することになります。100度になるまでには四日間ほどしかかからないのです。水が蒸発すれば、その後はメルトダウンに至るはずです。
中部電力は、現在、プールや原子炉にある核燃料がどの程度の発熱量があるのかを公開するべきではないでしょうか。冷却水の供給が止まったときにどの程度でメルトダウンが始まるのかを明らかにしておくべきではと思います。
2015年09月15日19時55分 武田信弘
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