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東日本大震災から4年半が経ったが(C)日刊ゲンダイ
「南関東は震度5に襲われる」…専門筋が警告する地域とは?
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/163210
2015年8月30日 日刊ゲンダイ
大正12年に関東大震災が発生した9月1日は、「防災の日」と定められている。火山列島の日本は、残念ながら地震から逃れようがない。東日本大震災から4年半。改めて災害への備えを調べてみた。
「地震予知は不可能」とする政府見解もなんのその、専門家は「大規模地震」をバシバシと当てている。
2014年以降に発生した震度5以上の地震9件をすべて的中し注目されるのが、地震予測サービスを配信する会社「JESEA」。同社顧問で東大名誉教授の村井俊治氏は先日、JESEAが発行するメルマガ「週刊MEGA地震予測」のユーザー大会で、「南関東で地震が来る可能性が高い」と警告し注目された。
同社では、国交省国土地理院の「GNSS」(汎地球測位航法衛星システム)測量を活用している。全国1300カ所に測量の電子基準点となる高さ5メートルのタワーを設置し、地面がどのくらい動いたかを細かく計測したもの。水平方向の動きだけでなく、隆起と沈降の高低差も観測できるシステムだ。これを使って前兆を見極める。震度5以上の地震は予測できるという。
村井氏が南関東を「要警戒地域(震度5以上の地震が発生する可能性が極めて高い)」としたのは初めてのこと。改めて、最新(8月26日発行)の「週刊MEGA地震予測」をチェックすると、〈要警戒地域は、北信越地方・岐阜県、南関東地方(駿河湾、相模湾、東京湾に面する地域・伊豆諸島)〉とある。
北信越地方・岐阜県は、〈御嶽山および浅間山の近くも異常変動が見られました。隆起・沈降図を見ますと岐阜県は沈降が見られます。火山噴火も視野に入れて、1、2カ月以内に震度5以上の地震が発生する可能性が極めて高い〉。南関東は〈隆起・沈降図を見ますと駿河湾に面した地域は沈降しています。9月くらいまでは引き続き要警戒です〉という。
数ある地震予測でも、唯一、短期予知(数日〜1週間単位)を行っているのが地震予測情報サービスの「地震解析ラボ」だ。同ラボ顧問で、電通大名誉教授の早川正士氏は、地震前兆としての電磁気現象を研究している。2012、13年の“的中率”は6割半〜7割と高い。
「例えば、セルロイドの下敷きを徐々に折り曲げるのをイメージしてください。最終的にパキッと折れるのが地震で、その前にプチプチと音がして、ヒビが入りますよね。その際、摩擦電気や圧電効果で、電磁気現象が発生します。これが地震の1週間前に起きることが分かっているのです。周波数によりますが、電磁波は地下数十〜100キロメートルくらいからでも伝播します。私たち研究グループは、1995年の阪神・淡路大震災のときに地下でのヒビ割れの効果として上層大気(電離層)が乱れていることを発見しました。世界でも同様の研究が進んでおり、地震の前兆現象として、因果関係が認められています」
同ラボでは中標津、寿都、秋田、射水、勝浦(千葉)、鎌倉、豊橋、阿南(徳島)の全国8観測点から電波異常をキャッチ、マグニチュード5.0以上の地震を予測し配信している。
最新予測の一部は〈福島沖から房総沖 最大震度4 予測期間8月28日〜9月8日〉〈岩手沖(東北から北海道) 最大震度4 予測期間8月31日〜9月6日〉。
改めて、まさかに備えた方がよさそうだ。
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