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御嶽山で発生した水蒸気噴火のように、突然噴火するおそれも
箱根駅伝に暗雲「大涌谷噴火」動き出した日本の地下〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150708-00000009-sasahi-sctch
週刊朝日 2015年7月17日号
箱根山の火山活動が活発になってきた。大涌谷(おおわくだに)周辺で小規模な水蒸気噴火があり、6月30日、噴火警戒レベルは2から3に引き上げられた。
それを受けて神奈川県箱根町は7月3日、大涌谷周辺の半径1キロ以内を立ち入り禁止とする警戒区域に設定。区域内の32棟の住民らは避難し、立ち入りには町の許可が必要になった。
その日、警戒区域から約6キロ離れた箱根湯本駅を訪ねると、あたりは閑散としていた。土産物店の中にはシャッターを下ろす店舗も。「ここは立ち入り禁止区域にはなっていないのにね」と、土産物店の店員は手持ちぶさただ。観光客は日本人よりも、欧米人や中国人が目立っていた。
観光で訪れたという横浜市の会社員女性(26)は、「インド人の同僚に箱根を案内しています。噴火のことはニュースで知っていましたが、あまり気にせずに来ました」と話す。
箱根山では4月末から火山性地震が増え、5月に噴火警戒レベルが火山活動の活発化を示す2に引き上げられたところだった。
箱根の火山活動は今後どうなるのか? 過去の火山活動をもとに箱根山の火山活動シナリオをまとめた、静岡大学防災総合センターの小山真人教授はこう話す。
「今は噴火を始めたばかりの状態なので予想しづらいですが、今後さらに大きな噴火に発展する確率は4%です。噴火となった場合、水蒸気噴火のみで終わる確率は83%、マグマ噴火まで発展する確率は17%になります」
しばらく火山活動が続くとすれば、気になるのが来年の箱根駅伝への影響だ。小田原を出て、箱根湯本から坂道を上り、宮ノ下から小涌谷を経て南下して芦ノ湖へ至るコース。「山の神」を生んだ箱根駅伝の花の5区だ。
コースは幸い、今回の立ち入り禁止区域に含まれていないが、箱根町の防災マップによると、噴火時に二次泥流(土石流)が発生する可能性がある渓流がコースと交差する。今後、噴火警戒レベルが上がり、警戒区域が拡大したり、大きな噴火が起きたりすれば、コース変更も議論されるかもしれない。
箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟は来年の駅伝開催について「現状では何も決まっていません」と推移を見守る。
箱根山が前回噴火したのは12世紀後半〜13世紀と、鎌倉時代にさかのぼる。2001年に火山性地震が4カ月ほど続いたが、ここ最近が観測史上最も活発なのだという。
昨年9月の御嶽山で発生した水蒸気噴火のように、突然噴火するおそれもあり、油断できない。前出の小山教授は、「箱根を訪れる前に、まず火山のことを学んでほしい」と注意をうながす。このまま収まってくれることを「山の神」に祈りたい。
(本誌・長倉克枝、一原知之、永野原梨香/岸本貞司)
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