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箱根ロープウェイ早雲山駅付近から大涌谷方面へ続く道路は通行止めに=1日午前、神奈川県箱根町
箱根山、噴火警戒レベル3 島村特任教授「前兆、傾向不明で非常に怖い山」
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150701/dms1507011535016-n1.htm
2015.07.01 夕刊フジ
ごく小規模な噴火が発生したとして、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げられた箱根山。気象庁は活発な火山活動が継続しているとみて観測を続けた。観光地として人気の箱根だが、1日に山開きを迎えた富士山とともに「(噴火の)前兆や傾向が全く分からない」と地震学者を悩ます火山としても知られている。
警戒レベルが3に引き上げられた6月30日、箱根の町は不気味な静寂に包まれていた。神奈川県小田原市から箱根に続く国道1号は車の往来もまばら。箱根登山鉄道・箱根湯本駅周辺も閑散とした空気が漂っていた。
旅館やホテルが集中する宮ノ下エリアに住む主婦、大南良江さん(70)は、「今週の日曜日ごろから体で感じる地震が増えたように感じた。今朝も比較的大きな地震が相次いだので、イヤな予感がしていた」と顔を曇らせた。
宮ノ下エリアで営業する高級ホテルの従業員(28)は「最初の騒動でお客さんがガクンと減って、あじさいのシーズンに入った6月下旬ごろから徐々に客足が戻り始めていた。その矢先ですからねぇ。これでまた減らなきゃいいけど…」と肩を落とす。
箱根山の最後の噴火は12世紀後半〜13世紀ごろで、鎌倉時代のころとされる。さらにさかのぼると、約3200年前と約6万年前に大噴火を起こしたことが地質学的に明らかになっているという。夕刊フジで「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」(木曜)を連載する武蔵野学院大の島村英紀特任教授は解説する。
「箱根山の標高は1438メートルだが、かつては倍近くの高さがあったとされ、それが3200年前の大噴火で半分ほど吹っ飛び、その結果、芦ノ湖ができたといわれている。約6万年前の大噴火では大量の火砕流が現在の横浜まで流れてきたとされる」
島村氏によれば、日本の火山の中でもやっかいなのは箱根山と富士山。「大噴火の起きた時期が古いため、大噴火の前にどんな前兆があったのかは全く知られていない」というのだ。
2001年には今回と同様に箱根山で火山性地震が急増したが、何も起きなかったという。
箱根山と富士山について島村氏は「噴火の回数が少ないが、過去には大噴火を起こしたこともある。いったん噴火すると、大勢の観光客が訪れ、首都圏も近いだけに被害が甚大に及ぶ。素性が分からないだけに、非常に怖い火山」と指摘している。
大涌谷北側の県道は通行止めになり、周辺の道路を複数の警察車両が巡回。地質調査の専門家が現地入りするなど、警戒感が高まっている。
「調査には、富士山の研究に当たる研究者グループも加わっているようだ。富士山も、噴火の可能性がつねづね指摘されている山であるだけに不安は募る」と地元住民は顔を曇らせた。
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