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水深30センチでマフラーはダメに(C)日刊ゲンダイ
災害時に「クルマを乗り捨てる」がベターな3つのケース
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/160714
2015年6月13日 日刊ゲンダイ
3・11のとき、首都圏は電車がストップしたことで、幹線道路は帰宅難民を迎えに行く車であふれた。大渋滞は翌朝まで続き、「歩いて帰った方が早かった」といった苦労話もよく聞いた。大地震のとき、車で避難しようとする人は多いが、かえってそれがアダとなることがあるという。
災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏が言う。
「3・11による東北の被害は、津波そのものの大きさもさることながら、車の渋滞も原因のひとつでした。迫りくる津波から逃げる車が路地に殺到し、大渋滞したことで、逃げ遅れて波にのまれてしまったのです」
当時、命からがら坂を駆け上がって丘の上から恐怖の光景を目の当たりにした人たちの動画が繰り返し流されたことを記憶に残している人もいるだろう。あれと同じで、車で逃げない方がいいケースはいくつもある。
たとえば、住宅街で地震による火災が発生したら、風が強ければ火の手はまたたく間に拡大。火事が火事を呼び、束になって火災旋風になることさえある。津波から逃げたくなるように、“火の嵐”から逃げるのに必死でハンドルを握りたくなるだろうが、ダメだ。
「住宅街も路地が多い。車で慌てて行き止まりにぶつかり、後ろを火災で塞がれたら身動きが取れなくなってしまいます。火災旋風から逃れるには、走って公園を目指すのが無難です。そのためには、毎日の生活の中で公園までのルートを把握しておくといいでしょう」(和田氏)
■2人に1人は車両保険に加入せず
ほかでは地震の影響で下水があふれたようなケース。ゲリラ豪雨や台風のたびに、“川のような道”を突き進む車の映像が天気予報などで流れるが、あれは危ない。
「水深30センチでマフラーが水浸しになり、60センチでエンジンが停止します。そこでモタモタしていると、かえって被災現場から逃げ遅れることになるのです」(和田氏)
水没した車の修理費用は車両保険でカバーできるが、その加入率は56%。ドライバーの2人に1人は修理費用を自分で工面しなければならない。それでは、泣きっ面にハチだ。
温泉はじめ山の観光地での避難も、車は使わない方がいい。噴火や地震で、火砕流や崖崩れ、雪崩などが発生すると、発生現場から逃げようとするあまり、上下方向の意識が強まり、下へ下へ逃げようとする。しかし、山道は概して細く、渋滞しやすい上、蛇行しているため、なかなか下りられない。
口永良部島噴火による火砕流の速度は、高速を走る車並みの時速115キロだった。渋滞でストップしていたら、すぐ火だるまだ。だから、左右への意識を持ちながら走って火砕流などの進行方向から離れた方がいい。
「このようなケースでは、仕事やプライベートで車に乗っていても、路肩に止めるなどして、走って逃げるのが無難です」(和田氏)
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