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2011年台風15号でへし折られた街路灯と樹木(C)日刊ゲンダイ
5月の異例接近…この夏「台風ラッシュ」が列島襲う危ない兆候
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/159709
2015年5月12日 日刊ゲンダイ
最大瞬間風速60メートルといえば、車も吹っ飛ばされる強風だ。そんな暴風とともに沖縄や九州に大雨を降らせた台風6号は今後、本州の南岸を北上。太平洋岸を中心に100〜200ミリの大雨が予想される。追いかけるように7号も発生。GWのポカポカ陽気がウソのように、日本列島が水浸しになりそうだ。
5月半ばに7号が発生するのは、1951年の観測開始以来初めて。74人の犠牲者を出した昨年の広島豪雨を思い出すまでもなく、九州・沖縄、瀬戸内、紀伊半島などは毎年のように台風被害が相次いでいるが、それもシーズン本番・夏以降のこと。
すでに直撃されたフィリピンでは、最大瞬間風速87メートルの猛烈な強さで3000人超が避難した。「猛烈な強さ」に発達するのは、3月の4号に続く2個目。5月までに2個の「猛烈な強さ」は、観測史上初。発生数も強さも異例だ。
ウェザーマップの気象予報士・高橋和也氏が言う。
「6号と7号の発生場所は、太平洋のマーシャル諸島周辺でした。このエリアの海面水温は例年より2度ほど高く、一部に30度以上の海域があります。高い海面水温が強い上昇気流を生み、台風を次々と発生させる原因です。その発生場所は例年より南東にズレていて、台風は海面水温が高いエリアをいつもより長い時間移動するため、勢力が強まりやすいのです」
台風は、海面水温30度前後で勢力を強める。今の日本近海はそこまで高くないから、日本に近づくにつれ、勢力を弱める。だとすれば、日本近海も30度近くになる夏を迎えたら、台風ラッシュになりかねないのではないか。高橋氏は「そのためには、2つの条件が必要」とした上でこう続ける。
「台風の発生場所が例年通りのフィリピン沖になるのが一つ。今のエリアで発生した台風は、台湾付近で『く』の字形にカーブして日本に近づくのですが、フィリピン沖なら直進して日本に接近しやすい。気象庁の最新のデータでは、フィリピン沖の海面水温も上昇し始めています。もう一つは日本に夏をもたらす太平洋高気圧が中途半端な強さでとどまることです。そうなると、高気圧が弱まったときに、台風が日本に近づくスキができます。7月までの予報では、『太平洋高気圧が強くなる』とは断言できない状況で、2つの条件が重なりかねないのです」
台風が列島に19個接近した04年の発生数は29個。今年は早くも4分の1が発生している。不気味だ。
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