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いまだ残る3・11の影響/(C)日刊ゲンダイ
「震度5以上」的中の学者が警告 東北の次は北信越が危ない
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/157307
2015年2月19日 日刊ゲンダイ
17日、東北地方を立て続けに襲った大きな地震。午前は最大震度4、午後は5強だった。3・11の悪夢をよみがえらせるような揺れだったという。震源は三陸沖と岩手県沖。気象庁は「いずれも東日本大震災の余震」としたものの、午前と午後の地震に「直接的な因果関係はあまりない」との見解を示した。
だが、東北大災害科学国際研究所の遠田晋次教授はこう言う。
「検証が必要にはなりますが、2つの震源は200キロ以上離れてはいても、午前の揺れが午後の揺れを誘発したと考えています。このところ頻発している地震は3.11で断層が大きくズレた地域の周辺で発生している。2014年以降、東北地方で起きた震度4以上の地震は24回に上っています。3.11の影響がまだ残っているのは明らかです。東京を含め、房総沖まで延びる東日本エリアは安心できません」
6日に発生した徳島県南部地震に続き、今回の東北地震をピタリと当てたのが「地震科学探査機構(JESEA)」の顧問の村井俊治氏(東大名誉教授)だ。今年の日刊ゲンダイ本紙新年号で<15年1〜3月の間に大地震が発生する可能性がある>と指摘。震度5以上の地震が発生する可能性が極めて高い要警戒地域に「奥羽山脈エリア」を挙げ、こう警鐘を鳴らしていた。
<東北地方の奥羽山脈から日本海側と、青森県から栃木県の那須岳までの脊梁山脈が異常に沈降しているんです>
<経験値から、沈降の方が大きい地震につながることが分かっています>
村井氏が毎週発行するメルマガの最新号(2月11日号)で、「奥羽山脈エリア」と同様に要警戒地域としたのが「北信越地方」だ。14年11月以降、震度4以上の揺れに5回も襲われている。
村井氏は14年以降に発生した震度5以上の地震9件をすべて的中させているだけに、用心するに越したことはない。
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