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東日本大震災の被害の様子/(C)日刊ゲンダイ
南海トラフ地震秒読みか 関西一帯で続く“異変”に専門家警告
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/157242
2015年2月17日 日刊ゲンダイ
南海トラフの巨大地震が迫っているのか――。
今月6日、徳島県南部を震源とする地震が発生。同県牟岐町で震度5強(M5.1)の揺れを観測したのは記憶に新しい。気象庁は、南海トラフとの関係について「よく分からない」と話していたが、先月末から現在にかけて、徳島をはじめ関西一帯で地震が頻発しているのだ。
1月27日「日向灘」(M3.2)、「和歌山北部」「京都府南部」(各M2.4)。同30日「兵庫県南西部」(M2.9)、「日向灘」(M3.0、M4.4)。今月3日「愛媛県南予」(M3.9)、同14日「兵庫県南西部」(M3.9)、「徳島県北部」(M4.0)など、めったに地震が起きない地域で揺れている。これは不気味だ。
「過去の地震を分析すると、プレート型の巨大地震の前には、大きい内陸直下型地震が起きています。3・11の時もそうでした。今の関西地方は、当時の状況に近い環境になっています」
こう警告するのは、立命館大環太平洋文明研究センター・歴史都市防災研究所の高橋学教授だ。
11年3月の東日本大震災の前には、岩手・宮城内陸地震(M7.2)が起きている。
「気になるのは、一昨日(14日)発生した兵庫県南西部地震の揺れ方です。兵庫から岡山に延びる『山崎断層』や、諏訪湖―豊橋―和歌山―徳島を経て阿蘇山の下へ延びる日本列島最大の活断層『中央構造線』の徳島北部の位置で揺れている。どちらも、南からのフィリピン海プレートの圧力に耐えられなくなって、ユーラシアプレートの活断層が動いたのです。しかも、徳島北部では深さが40キロでした。内陸直下では普通は10キロ。40キロということは、プレートが押されて沈みかけているところで地震が起きているということです。西日本の南北圧縮が限界になりつつあります。南海トラフとの関わりの強い、桜島、阿蘇山、新燃岳の噴火も続いている。6日の徳島地震くらいの揺れがあと1、2度起きれば、いよいよ切迫した状況になるでしょう」(高橋学教授)
日本と関係の深いニュージーランドの海岸で13日、約200頭のクジラが浅瀬に打ち上げられたことも気になる。
「日本とニュージーランドの間には、太平洋プレートが連なっている。過去、ニュージーランドの地震の後、短期間に日本で大地震が起きている。200頭ものクジラの打ち上げは、過去十数年で最高だというから、気になります」(地震学者)
覚悟しておいた方がいい。
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