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東北沖プレート、地震の原因となる蓄積状態が東日本大震災前の水準に
2015.02.04 夕刊フジ
東日本大震災の震源となった東北沖のプレート境界面周辺では、断層面などにかかる力の蓄積状態が、震災前の水準に戻った可能性があると、筑波大などのチームが3日付の英科学誌電子版に発表した。巨大地震の原因となり得るという。
境界周辺の長さ約1000キロの地域で、過去約15年に発生した地震の規模(マグニチュード)と発生頻度の関係を分析し、これから計算できる数値から力の蓄積状態を推定できることを突き止めた。
地震の原因となる蓄積状態は、大震災で一時的に力が放出されたものの、2〜3年で元の水準に近づいていることが判明。筑波大のボグダン・エネスク准教授は「力の蓄積は、いつ巨大地震が発生しても不思議ではないレベルにまで回復している」と話した。
力の蓄積状態を注意深く監視することで、将来起きる地震の推定に役立つかもしれないという。
分析では、巨大地震の震源になることが多い深さ100キロ未満で力が蓄積していたが、場所ごとの差はなく、次にどこで巨大地震が起きるか特定はできなかった。
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